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第4章 virt-who 設定の作成

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以下の手順に従って virt-who 設定を作成します。Red Hat 製品と Microsoft Hyper-V には、Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンを実行するそれぞれのハイパーバイザーに 1 つの設定が必要です。VMware vSphere には、各 vCenter Server につき 1 つの設定が必要です。

この手順の値の多くは、/etc/virt-who.d/conf_name.conf ファイルに追加され、指定されたハイパーバイザーまたは仮想化マネージャーにのみ適用されます。IntervalEnable debugging outputHTTP Proxy、および Ignore Proxy/etc/sysconfig/virt-who ファイルに保存されるグローバルな値です。グローバルな設定値は同じサーバー上のすべての virt-who 設定に適用され、そのサーバーに新規の virt-who 設定がデプロイされるたびに上書きされます。

すべての virt-who 設定は virt_who_reporter_[id] ユーザーを作成し、このユーザーに Virt-who Reporter ロールを割り当てます。この Virt-who Reporter ロールは、Satellite Server にレポートする virt-who の最小限のパーミッションを提供します。このユーザーを手動で設定したり、Satellite Server へのログインに使用したりすることはできません。

前提条件

  • Red Hat ハイパーバイザー (Red Hat Enterprise Linux または Red Hat Virtualization Host) 用の virt-who 設定を作成する場合は、そのハイパーバイザーを Red Hat Satellite に登録します。
  • ハイパーバイザーまたは仮想化マネージャーで、読み取り専用の virt-who ユーザーを作成します。

    • Red Hat 製品および Microsoft Hyper-V の場合は、Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンを実行する各ハイパーバイザーで virt-who ユーザーを作成します。
    • VMware vSphere の場合は、vCenter Server で virt-who ユーザーを作成します。この virt-who ユーザーには、最低でも vCenter Data Center のすべてのオブジェクトに対する読み取り専用アクセスが必要です。

手順

  1. Satellite Web UI で、インフラストラクチャー > Virt-who 設定 に移動します。
  2. 設定の作成 をクリックします。新規の Virt-who 設定ウィンドウで、各フィールドの詳細についてのヘルプアイコンをクリックできます。
  3. 設定の 名前 を入力します。
  4. ハイパーバイザーのタイプ 一覧から仮想化プラットフォームを選択します。

    • Red Hat Enterprise Linux Virtualization (KVM)、Red Hat Virtualization、または Red Hat OpenStack Platform: libvirt
    • VMware vSphere: esx
    • Microsoft Hyper-V: hyperv
    • xen のハイパーバイザータイプはサポート対象外で、rhevm のハイパーバイザータイプは非推奨となり、kubevirt ハイパーバイザータイプはテクノロジープレビュー機能としてのみ提供される点に注意してください。
  5. Hypervisor Server フィールドに、この設定が適用されるサーバーの FQDN または IP アドレスを入力します。VMware vSphere の場合は、vCenter Server の FQDN または IP アドレスを使用します。その他のすべての製品の場合は、ハイパーバイザーの FQDN または IP アドレスを使用します。
  6. Hypervisor ユーザー名 フィールドには、ハイパーバイザーまたは仮想化マネージャーで作成した virt-who ユーザーの名前を入力します。
  7. Hypervisor Password フィールドに、virt-who ユーザーのパスワードを入力します。このパスワードは、設定をデプロイする際に暗号化されます。libvirt タイプを使用する場合、このフィールドは必須ではありません。
  8. Interval 一覧から、virt-who が新規の、または更新された仮想マシン情報を要求する頻度を選択します。仮想マシンには最長で 7 日間の一時的なサブスクリプションが付与されるため、頻繁な照会は必要なく、使用環境のサイズに適した間隔を選択できます。ほとんどの環境には、24 時間ごとが適しています。
  9. Satellite server FQDN を入力します。
  10. Hypervisor ID リストから、ホスト名または UUID を使用して Satellite Server でハイパーバイザーを識別するかどうかを選択します。
  11. フィルターリングのオプションを選択します。

    • デフォルトは Unlimited です。この設定の対象となったハイパーバイザーはすべて virt-who によって照会されます。照会するハイパーバイザーを制限する必要がない場合は、このオプションを使用します。
    • ハイパーバイザーを Whitelist または Blacklist に設定することができます。たとえば、一部のハイパーバイザーが Microsoft Windows サーバーの仮想マシンのみを実行する必要がある場合、そのハイパーバイザーは virt-who によって報告される必要はありません。
  12. Whitelist または Blacklist を選択した場合: Filter hosts または Exclude hosts フィールドに、選択した Hypervisor ID に合わせてハイパーバイザーのコンマ区切りの一覧を入力します。たとえば、ハイパーバイザーをホスト名で識別する場合には、ホスト名を使用して追加または除外する必要があります。ハイパーバイザーの名前に特殊文字が含まれている場合は、それらの文字を引用符で囲みます。ワイルドカードと正規表現はサポートされます。ただし、正規表現の使用時はバックスラッシュをエスケープする必要がある点に注意してください。
  13. esx タイプおよび Whitelist または Blacklist を選択している場合: Filter host parents または Exclude host parents フィールドに、クラスターのコンマ区切りの一覧を入力します。ホワイトリストに指定されたクラスターのハイパーバイザーは virt-who により報告されます。ブラックリストに指定されたクラスター内のハイパーバイザーは virt-who により報告されません。クラスターの名前に特殊文字が含まれている場合は、この特殊文字を引用符で囲みます。ワイルドカードと正規表現はサポートされます。ただし、正規表現の使用時はバックスラッシュをエスケープする必要がある点に注意してください。
  14. オプション: トラブルシューティング用にデバッグ出力が必要な場合は、Enable debugging output チェックボックスを選択します。
  15. オプション: virt-who がデプロイされたサーバーおよびハイパーバイザーまたは仮想化マネージャーとの通信に使用する HTTP Proxy を入力します。(例: http://proxy.example.com:3128)。

    プロキシーを使用しない場合は、このフィールドを空白のままにします。これは Ignore Proxy フィールドに * を入力するのと同じ結果になります。

  16. オプション: Ignore Proxy フィールドに、既存のプロキシー設定をバイパスするためにホスト名、IP アドレス、またはドメインのコンマ区切りの一覧を入力します。
  17. 送信 をクリックします。

CLI をご利用の場合

  • Satellite Server で、hammer virt-who-config create コマンドを入力します。オプションについての詳細は、hammer virt-who-config create --help を入力します。

    この例では、Red Hat Enterprise Linux ハイパーバイザー用の virt-who 設定を作成します。

    # hammer virt-who-config create \
    --name rhel.example.com \
    --organization "Example Company" \
    --interval 720 \ 1
    --filtering-mode none \ 2
    --hypervisor-id hostname \ 3
    --hypervisor-type libvirt \ 4
    --hypervisor-server rhel.example.com \ 5
    --hypervisor-username virt-who \ 6
    --proxy 'http://proxy.example.com:3128' \ 7
    --satellite-url satellite.example.com
1
virt-who が仮想化プラットフォームをクエリーする頻度 (分単位) を選択します。仮想マシンには最長で 7 日間の一時的なサブスクリプションが付与されるため、頻繁な照会は必要なく、使用環境のサイズに適した間隔を選択できます。ほとんどの環境には、Once a day (1 日 1 回) (1440) が適しています。
2
ハイパーバイザーにフィルターをかけるかどうかを選択します。照会するハイパーバイザーを制限する必要がない場合は none を使用します。または、ハイパーバイザーを whitelist あるいは blacklist に設定することができます。たとえば、一部のハイパーバイザーが Microsoft Windows サーバーの仮想マシンのみを実行する必要がある場合、そのハイパーバイザーは virt-who によって報告される必要はありません。
3
この設定を適用するハイパーバイザー (複数の場合あり) を識別する方法を選択します。Satellite Web UI で分かりやすいホスト名を指定するには、hostname を使用します。またはハイパーバイザーの名前を変更する際に重複を避けるため、uuid を使用することもできます。hwuuid を使用することはできますが、これは、この設定が個別のハイパーバイザーではなく、仮想化マネージャーに適用されている場合に限られ、また virt-who が実行を開始した後はこれを他のオプションに変更してはなりません。Subscription Manager でエントリーが重複する原因になるためです。
4
仮想化プラットフォームのサポートされるタイプを指定します。
  • Red Hat Enterprise Linux Virtualization (KVM)、Red Hat Virtualization、または Red Hat OpenStack Platform: libvirt
  • VMware vSphere: esx
  • Microsoft Hyper-V: hyperv
  • xen のハイパーバイザータイプはサポート対象外で、rhevm のハイパーバイザータイプは非推奨となり、kubevirt ハイパーバイザータイプはテクノロジープレビュー機能としてのみ提供される点に注意してください。
5
この設定が適用されるサーバーの FQDN または IP アドレスを指定します。VMware vSphere の場合は、vCenter Server の FQDN または IP アドレスを使用します。その他のすべての製品の場合は、ハイパーバイザーの FQDN または IP アドレスを使用します。
6
ハイパーバイザーまたは仮想化マネージャーで作成した、読み取り専用の virt-who ユーザーを指定します。libvirt タイプを使用する場合は、パスワードを指定する必要はありません。それ以外のタイプでは、virt-who ユーザーのパスワードを --hypervisor-password オプションを使用して指定する必要があります。
7
オプション: virt-who がデプロイされたサーバーおよびハイパーバイザーまたは仮想化マネージャーとの通信に使用する HTTP Proxy を入力します。
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