8.3. コンテンツビュー環境の順序と優先順位


ホストまたはアクティベーションキーに割り当てられたコンテンツビュー環境の順序によって、コンテンツの優先順位が決まります。ホストの登録時に、アクティベーションキーによって、保存されている順序でコンテンツビュー環境が割り当てられます。

コンテンツビュー環境の優先順位に関する一般的なルール

ホストは、リポジトリーを含む最初に割り当てられたコンテンツビュー環境からコンテンツをプルします。Library がリストの最初にある場合、ライブラリーにはすべてのリポジトリーが含まれているため、他のコンテンツビュー環境がオーバーライドされます。

コンテンツビュー環境の順序の重要性

リポジトリーの競合が発生した場合、コンテンツビュー環境の順序は重要になります。複数のコンテンツビュー環境に、同じラベルが割り当てられたリポジトリーが含まれている場合、リポジトリーの競合が発生します。たとえば、コンテンツビュー環境 Library/cv1, dev/cv1 に割り当てられたホストでは、次の設定が使用されます。

$ hammer host update \
--content-view-environments "Library/cv1, dev/cv1" \
--name "server.example.com" \
--organization-id My_Organization_ID
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両方のコンテンツビュー環境には Satellite-client-6-for-rhel-9-x86_64-rpms リポジトリーが含まれています。root ユーザーとしてログインし、subscription-manager repos を実行して、ホスト上で利用可能なリポジトリーを検査します。出力は Library/cv1 コンテンツビュー環境を反映しています。

# subscription-manager repos
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出力は次のようになります。

+----------------------------------------------------------+
    Available Repositories in /etc/yum.repos.d/redhat.repo
+----------------------------------------------------------+
Repo ID:   satellite-client-6-for-rhel-9-x86_64-rpms
Repo Name: Red Hat Satellite Client 6 for RHEL 9 x86_64 (RPMs)
Repo URL:  https://satellite.example.com/pulp/content/_My_Organization_/Library/cv1/content/dist/layered/rhel9/x86_64/_My_Product_/_My_Repository_ID_/os
Enabled:   0
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注記

Repo URLLibrary/cv1 コンテンツビュー環境を反映します。つまり、システムは Library/cv1 のコンテンツを使用し、dev/cv1 を無視します。

コンテンツビュー環境の並べ替え

優先順位を変更するには、コンテンツビュー環境の順序を変更します。dev/cv1Library/cv1 よりも優先するには、ホスト設定を更新します。

$ hammer host update \
--content-view-environments "dev/cv1,Library/cv1" \
--name "server.example.com" \
--organization-id My_Organization_ID
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並べ替え後、リポジトリーを再度検査すると、dev/cv1 コンテンツビュー環境が表示されます。

# subscription-manager repos
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出力は次のようになります。

+----------------------------------------------------------+
    Available Repositories in /etc/yum.repos.d/redhat.repo
+----------------------------------------------------------+
Repo ID:   satellite-client-6-for-rhel-9-x86_64-rpms
Repo Name: Red Hat Satellite Client 6 for RHEL 9 x86_64 (RPMs)
Repo URL:  https://satellite.example.com/pulp/content/_My_Organization_/Library/cv1/content/dist/layered/rhel9/x86_64/_My_Product_/_My_Repository_ID_/os
Enabled:   0
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Repo URLdev/cv1 コンテンツビュー環境を反映するようになりました。つまり、システムは dev/cv1 のコンテンツを使用し、Library/cv1 を無視します。

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