10.6. 複数のアクティベーションキーとコンテンツ表示環境
複数のアクティベーションキーを使用してホストを登録すると、各キーから異なる属性が割り当てられ、それらの組み合わせた設定によってホストの設定が決まります。複数のアクティベーションキーと複数のコンテンツビュー環境は同じではないことに注意してください。アクティベーションキーは、登録時にホストに特定の属性を割り当てます。たとえば、1 つのアクティベーションキーはシステム目的の属性を割り当て、別のアクティベーションキーはリポジトリーセットのコンテンツのオーバーライドを割り当て、3 番目のアクティベーションキーはホストのコンテンツビュー環境を割り当てます。これら 3 つのアクティベーションキーを使用してホストを登録すると、すべてのキーの組み合わせからシステム目的属性、コンテンツのオーバーライド、コンテンツビュー環境が継承されます。
複数のアクティベーションキーが同じ属性を割り当てる場合、Satellite は競合を解決する方法を決定します。一般的に、ホストには、競合しない設定はすべて統合されたものが、競合する設定については最後のアクティベーションキーにある設定が適用されます。
競合する設定で、最後のアクティベーションキーの設定が優先される設定には以下が含まれます。
- システム目的属性
- リリースバージョン
競合しない設定 (ホストが設定の結合を受信する) には、次の設定が含まれます。
- ホストコレクション
Allow multiple content views 設定に応じた動作
複数のコンテンツビュー環境に関するアクティベーションキーの動作は Allow multiple content views 設定によって異なります。Allow multiple content views を有効にすると、コンテンツビュー環境は競合しないものとして扱われます。Allow multiple content views を無効にすると、コンテンツビュー環境は競合していると見なされます。
Allow multiple content views を有効にし、複数のアクティベーションキーを使用してホストを登録すると、ホストには、渡された順序で各アクティベーションキーからすべてのコンテンツビュー環境が割り当てられます。
例10.1 Allow multiple content views を有効にした例
次のことを前提とします。
-
アクティベーションキー
ak_multi
は、コンテンツビュー環境dev/cv2
、dev/cv3
を割り当てます。 -
アクティベーションキー
ak4
はコンテンツビュー環境dev/cv4
を割り当てます。
アクティベーションキー ak_multi
および ak4
で登録されたホストには、コンテンツビュー環境 dev/cv2
、dev/cv3
、および dev/cv4
が割り当てられます。
順序が逆で、ak4
の後に ak_multi
が続く場合、ホストにはコンテンツビュー環境 dev/cv4
、dev/cv2
、dev/cv3
が割り当てられます。
Allow multiple content views を無効にして、複数のアクティベーションキーが指定されたホストは、コンテンツビュー環境が含まれている最後のアクティベーションキーを基に、その環境を割り当てられます。アクティベーションキーのいずれかがマルチ環境アクティベーションキーである場合、順序に関係なく、登録はエラーで失敗します。
例10.2 Allow multiple content views を無効にした例
次のことを前提とします。
-
アクティベーションキー
ak_multi
は、コンテンツビュー環境dev/cv2
、dev/cv3
を割り当てます。 -
アクティベーションキー
ak4
はコンテンツビュー環境dev/cv4
を割り当てます。 -
アクティベーションキー
ak5
はコンテンツビュー環境dev/cv5
を割り当てます。 -
アクティベーションキー
ak_none
はコンテンツビュー環境を割り当てません。
アクティベーションキー ak_multi
、ak4
を使用してホストを登録しようとすると、ak_multi
はマルチ環境アクティベーションキーであるため、登録は失敗します。
アクティベーションキー ak4
、ak5
を使用してホストを登録すると、ak5
がコンテンツビュー環境の最後のアクティベーションキーであるため、ホストには dev/cv5
が割り当てられます。
アクティベーションキー ak4
、ak5
、ak_none
を使用してホストを登録すると、ak5
がコンテンツビュー環境での最後のアクティベーションキーであるため、ホストには dev/cv5
が割り当てられます。
アクティベーションキー ak5
、ak4
を使用してホストを登録すると、ak4
がコンテンツビュー環境の最後のアクティベーションキーであるため、ホストには dev/cv4
が割り当てられます。