11.3. CephFS を使用した Red Hat Update Infrastructure のインストール
次の手順を実行して、リポジトリーと Ceph ファイルシステム (CephFS) を使用してシステムに Red Hat Update Infrastructure (RHUI) をインストールします。
前提条件
- システムがインターネットにアクセスできる。
- RHUA ノードへの root アクセスがある。
RHUA および CDS ノードで Ceph Tools リポジトリーが有効化されている。詳細は以下を参照してください。
- CephFS を使用して共有ストレージを設定したことを確認してください。「CephFS を使用した共有ストレージの設定」 を参照してください。
- オプション:RHUI でプロキシーサーバーを使用する場合は、プロキシーサーバーが設定されている。
手順
RHUA ノードに移動し、
rhui-installer
パッケージをインストールします。# dnf install rhui-installer
CephFS 秘密鍵を含むファイルを作成します。
# echo "cephfs secretkey" > <path to file containing the CephFS secret key> # chmod 400 <path to file containing the CephFS secretkey>
rhui-installer
を実行し、ユースケースに基づいて引数を指定します。プロキシーサーバーなしで RHUI を設定します。
# rhui-installer --remote-fs-server <ceph_monip>:<ceph_port>:/ --remote-fs-type ceph --cephfs-secretkey-file <ceph_secretkey_file> --cephfs-name <cephfs_name> --cephfs-username <ceph-fs-username> --rhua-hostname <public-hostname-of-your-rhua> --cds-lb-hostname <public-hostname-of-your-cds-or-lb>
CephFS を使用する場合、次の引数は必須です。
-
--remote-fs-server:共有ファイルシステムのリモートマウントポイント。形式は
<ceph_monip>:<ceph_port>
です。 - --cds-lb-hostname:クライアントが CDS にアクセスするために使用するロードバランサーの名前。名前は完全修飾ドメイン名 (FQDN) として指定する必要があります。
- --rhua-hostname:RHUA ノードのホスト名。名前は完全修飾ドメイン名 (FQDN) として指定する必要があります。
- --remote-fs-type:使用するファイルシステムのタイプ。これを Ceph に設定する必要があります。
- --cephfs-secretkey-file:CephFS 秘密鍵を含むファイルへのパス。
- --cephfs-name:Ceph ファイルシステムの名前。
- --cephfs-username:Ceph ファイルシステムに関連付けられているユーザー名。
-
--remote-fs-server:共有ファイルシステムのリモートマウントポイント。形式は
プロキシーサーバーで RHUI を設定します。
# rhui-installer --remote-fs-server <ceph_monip>:<ceph_port>:/ --remote-fs-type ceph --cephfs-secretkey-file <ceph_secretkey_file> --cephfs-name <cephfs_name> --cephfs-username <ceph-fs-username> --rhua-hostname <public-hostname-of-your-rhua> --cds-lb-hostname <public-hostname-of-your-cds-or-lb> --proxy-hostname <public-hostname-of-your-proxy-server> --proxy-port <TCP-port> --proxy-protocol <supported-protocol> --proxy-username <proxy-username> --proxy-password <proxy-password>
CephFS とプロキシーサーバーを使用する場合は、次の引数が必須です。
-
--remote-fs-server:共有ファイルシステムのリモートマウントポイント。形式は
<ceph_monip>:<ceph_port>
です。 - --cds-lb-hostname:クライアントが CDS にアクセスするために使用するロードバランサーの名前。名前は完全修飾ドメイン名 (FQDN) として指定する必要があります。
- --rhua-hostname:RHUA ノードのホスト名。名前は完全修飾ドメイン名 (FQDN) として指定する必要があります。
- --remote-fs-type:使用するファイルシステムのタイプ。これを Ceph に設定する必要があります。
- --cephfs-secretkey-file:CephFS 秘密鍵を含むファイルへのパス。
- --cephfs-name:Ceph ファイルシステムの名前。
- --cephfs-username:Ceph ファイルシステムに関連付けられているユーザー名。
- --proxy-hostname:RHUA ノードが Red Hat CDN (cdn.redhat.com:443) との通信に使用するプロキシーサーバーのホスト名。
- --proxy-port:プロキシーサーバーの TCP ポート。Squid プロキシーサーバーは通常ポート 3128 を使用することに注意してください。
-
--proxy-protocol:プロキシーサーバーがサポートするように設定されているアプリケーション層プロトコル (
HTTP
またはHTTPS
)。 - --proxy-username:プロキシーサーバーに関連付けられているユーザー名。プロキシーサーバーで認証が必要な場合にのみ、ユーザー名を指定してください。
- --proxy-password:プロキシーサーバーにアクセスするためのパスワード。プロキシーサーバーで認証が必要な場合にのみパスワードを指定してください。
-
--remote-fs-server:共有ファイルシステムのリモートマウントポイント。形式は
rhui-installer
はデフォルトで、最初の RHUI ログインパスワードを設定し、/etc/rhui/rhui-subscription-sync.conf
ファイルに保存します。
独自のパスワードを設定する場合は、--rhui-manager-password
引数を使用して、初期パスワードを上書きできます。
検証
RHUA ノードで、RHUI ターミナルユーザーインターフェイス (TUI) にアクセスできるかどうかを確認します。
# rhui-manager