11.2. NFS を使用した Red Hat Update Infrastructure のインストール
ネットワークファイルシステム (NFS) とともにリポジトリーを使用して、システムに Red Hat Update Infrastructure (RHUI) をインストールするには、以下の手順を実行します。
前提条件
- システムがインターネットにアクセスできる。
- RHUA ノードへの root アクセスがある。
- オプション:RHUI でプロキシーサーバーを使用する場合は、プロキシーサーバーが設定されている。
手順
RHUA ノードに移動し、
rhui-installer
パッケージをインストールします。# dnf install rhui-installer
rhui-installer
を実行し、ユースケースに基づいて引数を指定します。プロキシーサーバーなしで RHUI を設定します。
# rhui-installer --remote-fs-server <nfs_server>:/ --rhua-hostname <public-hostname-of-your-rhua> --cds-lb-hostname <public-hostname-of-your-cds-or-lb>
NFS を使用する場合、次の引数は必須です。
- --remote-fs-server:共有ファイルシステムのリモートマウントポイント。
- --cds-lb-hostname:クライアントが CDS にアクセスするために使用するロードバランサーの名前。名前は完全修飾ドメイン名 (FQDN) として指定する必要があります。
- --rhua-hostname:RHUA ノードのホスト名。名前は完全修飾ドメイン名 (FQDN) として指定する必要があります。
--rhua-mount-options (オプション):RHUA ノードおよび CDS ノードに、リモート共有ファイルシステムをマウントするためのオプションを指定するフラグ。デフォルト値は
rw
です。すでに実行中の RHUI 環境でマウントオプションを変更するには、次の手順を実行します。
Pulp サービスを停止します。
systemctl stop pulpcore
RHUI インストーラーを再実行し、新しいオプションを指定します。
--rerun --rhua-mount-options [new options]
すべての CDS ノードにオプションを適用します。
rhui-manager --noninteractive cds reinstall --all
プロキシーサーバーで RHUI を設定します。
# rhui-installer --remote-fs-server <nfs_server>:/ --rhua-hostname <public-hostname-of-your-rhua> --cds-lb-hostname <public-hostname-of-your-cds-or-lb> --proxy-hostname <public-hostname-of-your-proxy-server> --proxy-port <TCP-port> --proxy-protocol <supported-protocol> --proxy-username <proxy-username> --proxy-password <proxy-password>
NFS とプロキシーサーバーを使用する場合は、次の引数が必須です。
- --remote-fs-server:共有ファイルシステムのリモートマウントポイント。
- --cds-lb-hostname:クライアントが CDS にアクセスするために使用するロードバランサーの名前。名前は完全修飾ドメイン名 (FQDN) として指定する必要があります。
- --rhua-hostname:RHUA ノードのホスト名。名前は完全修飾ドメイン名 (FQDN) として指定する必要があります。
- --proxy-hostname:RHUA ノードが Red Hat CDN (cdn.redhat.com:443) との通信に使用するプロキシーサーバーのホスト名。
- --proxy-port:プロキシーサーバーの TCP ポート。Squid プロキシーサーバーは通常ポート 3128 を使用することに注意してください。
-
--proxy-protocol:プロキシーサーバーがサポートするように設定されているアプリケーション層プロトコル (
HTTP
またはHTTPS
)。 - --proxy-username:プロキシーサーバーに関連付けられているユーザー名。プロキシーサーバーで認証が必要な場合にのみ、ユーザー名を指定してください。
- --proxy-password:プロキシーサーバーにアクセスするためのパスワード。プロキシーサーバーで認証が必要な場合にのみパスワードを指定してください。
rhui-installer
はデフォルトで、最初の RHUI ログインパスワードを設定し、/etc/rhui/rhui-subscription-sync.conf
ファイルに保存します。
独自のパスワードを設定する場合は、--rhui-manager-password
引数を使用して、初期パスワードを上書きできます。
検証
RHUA ノードで、RHUI ターミナルユーザーインターフェイス (TUI) にアクセスできるかどうかを確認します。
# rhui-manager