第1章 移行の概要
セルフホストエンジンのデプロイメント時にバックアップファイルを指定すると、Manager のバックアップは専用のセルフホストエンジン用ストレージドメインを使用して、新しい仮想マシンに復元されます。新規ホストにデプロイすることを強く推奨します。デプロイメントに使用されたホストがバックアップ環境に存在している場合、新しい環境で競合を回避するために、復元されたデータベースから削除されます。新しいホストにデプロイする場合は、ホストに一意の名前を割り当てる必要があります。バックアップに含まれる既存ホストの名前を再利用すると、新しい環境で競合が発生する可能性があります。
Manager 用仮想マシンを高可用性として設定するには、少なくとも 2 台のセルフホストエンジンノードが必要です。新規ノードを追加するか、既存のホストを変換してください。
移行には主に、以下の手順が含まれます。
セルフホストエンジンをデプロイする新しいホストをインストールします。以下のホストタイプのいずれかを使用することができます。
セルフホストエンジンのストレージドメイン用のストレージを準備します。以下のストレージタイプのいずれかを使用することができます。
- 元の Manager をバックアップする前に最新のマイナーバージョンに更新します。
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engine-backup
ツールを使用して元の Manager をバックアップします。 - 新しいセルフホストエンジンをデプロイし、バックアップを復元します。
- 新しい Manager 用仮想マシンで Manager のリポジトリーを有効にします。
- 新しい Manager をホストできるセルフホストエンジンノードに通常のホストを変換します。
この手順の前提として、移行元の Manager に対するアクセス権があり、変更を加えることできる必要があります。
前提条件
- Manager およびデプロイメントホスト用の完全修飾ドメイン名を準備しておく。正引き (フォワードルックアップ) と逆引き (リバースルックアップ) の記録は、両方とも DNS で設定する必要があります。新しい Manager には移行元の Manager と同じ FQDN を指定する必要があります。
- Manager 用仮想マシンを管理できるように、管理ネットワーク (デフォルトはovirtmgmt) を 仮想マシンネットワーク として設定する必要があります。