第4章 Red Hat Virtualization Manager の更新
前提条件
- 更新されたストレージバージョンとの互換性を確保するために、データセンターの互換性レベルを最新バージョンに設定する必要があります。
手順
Manager マシンで、更新されたパッケージが利用可能かどうかを確認します。
# engine-upgrade-check
setup パッケージを更新します。
# yum update ovirt\*setup\* rh\*vm-setup-plugins
engine-setup
スクリプトで Red Hat Virtualization Manager を更新します。engine-setup
スクリプトにより、設定に関する質問への回答が求められます。その後、ovirt-engine
サービスの停止、更新パッケージのダウンロード/インストール、データベースのバックアップ/更新、インストール後設定の実施を経てから、ovirt-engine
サービスが起動します。# engine-setup
スクリプトが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
Execution of setup completed successfully
注記engine-setup
スクリプトは、Red Hat Virtualization Manager のインストールプロセス中にも使用され、指定した設定値が保存されます。更新時に、設定をプレビューすると保存された値が表示されますが、インストール後にengine-config
を使用して設定を更新した場合、この値は最新ではない可能性があります。たとえば、インストール後にengine-config
を使用してSANWipeAfterDelete
をtrue
に更新した場合、engine-setup
は設定プレビューに "Default SAN wipe after delete: False" を出力します。ただし、更新された値がengine-setup
によって上書きされることはありません。重要更新プロセスに時間がかかる場合があります。完了するまでプロセスを停止しないでください。
Manager にインストールされているベースオペレーティングシステムと、オプションパッケージを更新します。
# yum update --nobest
重要更新中に必要な Ansible パッケージの競合が発生した場合は、RHV Manager で yum update を実行できない (ansible の競合) を参照してください。
重要いずれかのカーネルパッケージが更新された場合には、マシンを再起動して更新を完了してください。