第8章 Jsvc
8.1. はじめに リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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8.1.1. Jsvc リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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Jsvc は、Java アプリケーションをバックグラウンドサービスとして UNIX および UNIX 系プラットフォーム上で実行できるようにするライブラリーとアプリケーションのセットです。これにより、アプリケーションは特権ユーザーとして操作を実行でき、実行後に非特権ユーザーに切り替えできます。
Jsvc はランチャープロセス、コントローラープロセス、および制御されたプロセスの 3 つのプロセスを使用します。制御されたプロセスはメインの Java スレッドでもあります。JVM がクラッシュすると、コントローラープロセスが 60 秒以内に JVM を再起動します。Jsvc はデーモンプロセスで、JBoss EAP 6 では特権ユーザーによって起動される必要があります。
注記
Jsvc は Red Hat Enterprise Linux、Solaris および HP-UX のみで使用できます。Microsoft Windows で同様の機能を使用する場合は、Red Hat カスタマーポータルからダウンロード可能な
Native Utilities for Windows Server
用ファイルに含まれる prunsrv.exe
を参照してください。
8.1.2. Jsvc を使用した JBoss EAP の起動および停止 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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Jsvc を使用して JBoss EAP を起動および停止する方法は、スタンドアロンとドメインのどちらのモードが実行されているかによって異なります。JBoss EAP がドメインモードで実行されている場合は、Jsvc はドメインコントローラーのプロセスのみを処理することに注意してください。Jsvc を使用して JBoss EAP を起動する場合、使用するコマンドに関係なく、特権ユーザーで実行する必要があります。
前提条件
- Zip を使用して JBoss EAP がインストールされた場合、以下の条件を満たしている必要があります。
- Red Hat カスタマーポータルからダウンロードできる、ご使用のオペレーティングシステム用の「Native Utilities」パッケージをインストールします。『インストールガイド』の「ネイティブコンポーネントおよびネイティブユーティリティーのインストール (Zip、インストーラー)」を参照してください。
- JBoss EAP 6 インスタンスが実行されるユーザーアカウントを作成します。サーバーを起動および停止するために使用されるアカウントには、JBoss EAP がインストールされたディレクトリーの読み書き権限が必要です。
- RPM を使用して JBoss EAP がインストールされた場合は、「apache-commons-daemon-jsvc-eap6」パッケージをインストールします。『インストールガイド』の「ネイティブコンポーネントおよびネイティブユーティリティーのインストール (RPM インストール)」を参照してください。
以下のコマンドは、スタンドアロンまたはドメインモードのいずれかで JBoss EAP を起動および停止します。ファイルの場所は、JBoss EAP 6 に Jsvc をインストールした方法によって異なることに注意してください。コマンドの変数は、以下の表を参照して使用するファイルを判断してください。
スタンドアロンモード
以下は、スタンドアロンモードで JBoss EAP を起動または停止する手順です。
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
---|---|
EAP-HOME |
${eap-installation-location}/jboss-eap-${version}
|
JSVC-BIN |
EAP_HOME/modules/system/layers/base/native/sbin/jsvc
|
JSVC-JAR |
EAP_HOME/modules/system/layers/base/native/sbin/commons-daemon.jar
|
CONF-DIR |
EAP_HOME/standalone/configuration
|
LOG-DIR |
EAP_HOME/standalone/log
|
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
---|---|
EAP-HOME |
/usr/share/jbossas
|
JSVC-BIN |
/usr/bin/jsvc-eap6/jsvc
|
JSVC-JAR |
EAP_HOME/modules/system/layers/base/native/sbin/commons-daemon.jar
|
CONF-DIR |
/etc/jbossas/standalone
|
LOG-DIR |
/var/log/jbossas/standalone
|
スタンドモードでの JBoss EAP の起動
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スタンドアロンモードでの JBoss EAP の停止
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ドメインモード
以下は、ドメインモードで JBoss EAP を起動または停止する手順です。ドメインモードでは、JAVA_HOME 変数を Java ホームディレクトリーに置き換える必要があることに注意してください。
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
---|---|
EAP-HOME |
${eap-installation-location}/jboss-eap-${version}
|
JSVC-BIN |
EAP_HOME/modules/system/layers/base/native/sbin/jsvc
|
JSVC-JAR |
EAP_HOME/modules/system/layers/base/native/sbin/commons-daemon.jar
|
CONF-DIR |
EAP_HOME/domain/configuration
|
LOG-DIR |
EAP_HOME/domain/log
|
手順のファイル参照 | ファイルの場所 |
---|---|
EAP-HOME |
/usr/share/jbossas
|
JSVC-BIN |
/usr/bin/jsvc-eap6/jsvc
|
JSVC-JAR |
EAP_HOME/modules/system/layers/base/native/sbin/commons-daemon.jar
|
CONF-DIR |
/etc/jbossas/domain
|
LOG-DIR |
/var/log/jbossas/domain
|
ドメインモードでの JBoss EAP の起動
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ドメインモードでの JBoss EAP の停止
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注記
JVM のクラッシュなど、JBoss EAP が正常に終了されなかった場合、Jsvc は JBoss EAP 6 を自動的に再起動します。JBoss EAP 6 が正常に終了されると、Jsvc も停止します。