3.6.6. 管理 CLI を使用した利用可能なリソースの表示
前提条件
概要
read-resource
操作は、リソース値を読み取るために使用されるグローバル操作です。この操作を使用すると、現在のノードまたは子ノードのリソースに関する基本または詳細情報や、操作結果の範囲を拡大または制限するさまざまな要求プロパティーを表示できます。要求プロパティーには、以下のパラメーターが含まれます。
要求プロパティー
recursive
- 子リソースに関する詳細情報を再帰的に含めるかどうか。
recursive-depth
- 含まれる子リソースの情報の深さ。
proxies
- 再帰的なクエリにリモートリソースを含めるかどうか。たとえば、ドメインコントローラーのクエリにスレーブのホストコントローラーからのホストレベルのリソースを含めること。
include-runtime
- 応答に、永続的な設定ではない属性値などのランタイム属性を含めるかどうか。この要求プロパティーは、デフォルトで false に設定されます。
include-defaults
- デフォルト属性の読み取りを有効または無効にするブール値の要求プロパティー。false に設定された場合は、ユーザーが設定した属性のみが返され、未定義のままの属性は無視されます。
手順3.15 管理 CLI でのコマンドの実行
read-resource
操作の実行管理 CLI で、read-resource
操作を使用して利用可能なリソースを表示します。[standalone@localhost:9999 /]:read-resource
[standalone@localhost:9999 /]:read-resource
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下の例は、スタンドアロンサーバーインスタンスでread-resource
操作を使用して一般的なリソース情報を表示する方法を示しています。結果はstandalone.xml
設定ファイルに類似し、サーバーインスタンス向けにインストールまたは設定されたシステムリソース、拡張機能、インターフェース、およびサブシステムを表示します。これらの情報は、さらに直接クエリーできます。例3.11 ルートレベルでの
read-resource
操作の使用Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 子ノードに対する
read-resource
操作の実行read-resource
操作は、ルートから子ノードを問い合わせるために実行できます。操作の構造は最初に公開するノードを定義し、ノードに対して実行する操作を追加します。[standalone@localhost:9999 /]/subsystem=web/connector=http:read-resource
[standalone@localhost:9999 /]/subsystem=web/connector=http:read-resource
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 下例では、特定の Web サブシステムノードに対してread-resource
操作を行うと、Web サブシステムコンポーネントに関する特定のリソース情報を公開できます。例3.12 ルートノードからの子ノードリソースの公開
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow cd
コマンドを使用して子ノードに移動し、read-resource
操作を直接実行しても、同じ結果を得ることができます。例3.13 ディレクトリーの変更による子ノードリソースの公開
[standalone@localhost:9999 /] cd subsystem=web
[standalone@localhost:9999 /] cd subsystem=web
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow [standalone@localhost:9999 subsystem=web] cd connector=http
[standalone@localhost:9999 subsystem=web] cd connector=http
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 再帰的なパラメーターを使用して結果にアクティブな値を含める
再帰的なパラメーターを使用すると、すべての属性の値 (永続的でない値、起動時に渡された値、ランタイムモデルでアクティブな他の属性など) を公開できます。[standalone@localhost:9999 /]/interface=public:read-resource(include-runtime=true)
[standalone@localhost:9999 /]/interface=public:read-resource(include-runtime=true)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以前の例と比較すると、include-runtime
要求プロパティーを含めることにより、HTTP コネクターによって送受信されたバイトなどの追加のアクティブな属性が公開されます。例3.14
include-runtime
パラメーターを使用して追加でアクティブな値を公開Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow