10.2.5. EJB メソッドのパーミッション
アプリケーションアセンブラーは、method-permission 要素を宣言して EJB のホームおよびリモートインターフェースメソッドを呼び出せるロールを設定できます。
図10.3 Java EE メソッドパーミッション要素
各
method-permission 要素には、メソッド子要素によって特定された EJB メソッドへアクセスできる論理ロールを定義する 1 つ以上の role-name 子要素が含まれています。また、role-name 要素の代わりに unchecked 要素を指定して、認証されたすべてのユーザーがメソッド子要素によって特定されたメソッドにアクセスできることを宣言できます。さらに、exclude-list 要素があるメソッドにはアクセスできないことを宣言することも可能です。method-permission 要素を使用して、ロールによるアクセスが可能であると宣言されていないメソッドが EJB にある場合、EJB メソッドはデフォルトでは使用されません。これは、メソッドがデフォルトで exclude-list に含まれるようにすることと同じです。
図10.4 Java EE メソッド要素
メソッド要素宣言のサポートされるスタイルは 3 つあります。
1 つ目のスタイルは、名前付きエンタープライズ Bean のホームおよびコンポーネントインターフェースメソッドをすべて参照するために使用されます。
<method> <ejb-name>EJBNAME</ejb-name> <method-name>*</method-name> </method>
<method>
<ejb-name>EJBNAME</ejb-name>
<method-name>*</method-name>
</method>
2 つ目のスタイルは、名前付きエンタープライズ Bean のホームまたはコンポーネントインターフェースの指定されたメソッドを参照するために使用されます。
<method>
<ejb-name>EJBNAME</ejb-name>
<method-name>METHOD</method-name>
</method>
<method>
<ejb-name>EJBNAME</ejb-name>
<method-name>METHOD</method-name>
</method>
同じオーバーロードされた名前を持つ複数のメソッドがある場合、このスタイルはすべてのオーバーロードされたメソッドを参照します。
3 つ目のスタイルは、オーバーロードされた名前を持つメソッドのセット内で指定されたメソッドを参照するために使用されます。
メソッドは指定されたエンタープライズ Bean のホームまたはリモートインターフェースに定義する必要があります。method-param 要素の値は、対応するメソッドパラメータータイプの完全修飾名です。同じオーバーロードされたシグネチャーを持つメソッドが複数ある場合、パーミッションは一致するオーバーロードされたメソッドすべてに適用されます。
任意の
method-intf 要素は、エンタープライズ Bean のホームおよびリモートインターフェースの両方に定義された同じ名前やシグネチャーを持つメソッドを区別するために使用されます。
method-permission 要素の完全な使用例は、例10.5「method-permission 要素の使用を説明する ejb-jar.xml 記述子の一部」 を参照してください。
例10.5 method-permission 要素の使用を説明する ejb-jar.xml 記述子の一部