10.13. Red Hat Enterprise Linux システムロール
Ansible rpm_key モジュールが OpenPGP v6 RPM-GPG-KEY-redhat-release 鍵に対して正常に動作しない
RHEL 10.1 が使用する Red Hat RPM 署名鍵は、耐量子計算機公開鍵で拡張されており、OpenPGP v6 形式で /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-release ファイルに保存されています。Ansible rpm_key モジュールは、耐量子計算機鍵と OpenPGP v6 を処理できない GnuPG ツールを使用します。そのため、このモジュールはこの鍵に対して正常に動作しません。
PostgreSQL、MariaDB、MySQL がイメージモードの RHEL で動作しない
PostgreSQL、MariaDB、および MySQL の各データベース管理システムは、ユーザーと作業ディレクトリーの生成に sysusers.d ディレクトリーを使用しません。MariaDB と MySQL は、tmpfiles.d ディレクトリーも使用しません。その結果、作業ディレクトリーが見つからないため、データベースユーザーが見つからなくなり、データベースシステムを初期化できなくなる可能性があります。現在、この問題に対する回避策はありません。
Jira:RHELDOCS-21374[1]
ansible-core は依存関係として sshpass をインストールしない
ansible-core パッケージは、依存関係として sshpass パッケージをインストールしません。したがって、Ansible を使用して SSH パスワードで SSH 経由でシステムを管理できません。
回避策: コントロールノードで、ansible-core をインストールした後、sshpass を手動でインストールします。その結果、上記のシナリオで Ansible を使用できるようになります。
Jira:RHEL-86829[1]