6.4. DM Multipath を使用した World Wide Identifier
Device Mapper (DM) Multipath を設定して、World Wide Identifier (WWID) と非永続的なデバイス名をマッピングできます。
システムからデバイスへのパスが複数ある場合、DM Multipath はこれを検出するために WWID を使用します。その後、DM Multipath は /dev/mapper/wwid
ディレクトリー (例: /dev/mapper/3600508b400105df70000e00000ac0000
) に単一の "疑似デバイス" を表示します。
コマンド multipath -l
は、非永続的な識別子へのマッピングを示します。
-
Host:Channel:Target:LUN
-
/dev/sd
名 -
major:minor
数値
例6.1 マルチパス設定での WWID マッピング
multipath -l
コマンドの出力例:
DM Multipath は、各 WWID ベースのデバイス名から、システムで対応する /dev/sd
名への適切なマッピングを自動的に維持します。これらの名前は、パスが変更しても持続し、他のシステムからデバイスにアクセスする際に一貫性を保持します。
DM Multipath の user_friendly_names
機能を使用すると、WWID は /dev/mapper/mpathN
形式の名前にマップされます。デフォルトでは、このマッピングは /etc/multipath/bindings
ファイルに保持されています。これらの mpathN
名は、そのファイルが維持されている限り永続的です。
user_friendly_names
を使用する場合は、クラスター内で一貫した名前を取得するために追加の手順が必要です。