6.5. xguest: キオスクモード
xguest パッケージはキオスクユーザーアカウントを提供します。このアカウントは、図書館や銀行、空港、情報キオスク、コーヒーショップなどの場所で、誰もが立ち寄って使えるマシンを確保するために使われます。キオスクユーザーアカウントは非常に限定的なもので、基本的にユーザーができるのはログインして Firefox でインターネットの Web サイトを閲覧することだけです。ファイルの作成や設定変更など、ログイン中にアカウントで行われた変更は、ログアウトすると失われます。
キオスクアカウントを設定するには、以下の手順にしたがいます。
- Linux root ユーザーで
yum install xguest
コマンドを実行して xguest パッケージをインストールします。必要に応じて依存関係をインストールします。 - 誰もがキオスクアカウントを使えるようにするためにアカウントはパスワード保護されないので、SELinux が enforcing モードで実行されている場合のみ、アカウントが保護されます。このアカウントにログインする前に、
getenforce
コマンドを使って SELinux が enforcing モードで実行されていることを確認します。~]$
getenforce
EnforcingSELinux が enforcing モードで実行されていない場合は、「SELinux モード」 を参照して enforcing モードに変更します。SELinux が permissive モードだったり無効だったりすると、このアカウントにログインすることができません。 - このアカウントには、GNOME Display Manager (GDM) 経由でしかログインできません。xguest パッケージがインストールされると、
ゲスト
アカウントが GDM ログイン画面に追加されます。