8.2.3. ルールの発展と壊れたアプリケーション
アプリケーションが壊れると、SELinux はアクセスを拒否します。また、SELinux ルールは発展しており、SELinux が見たことのない方法でアプリケーションが稼働する場合もあります。この場合、アプリケーションが期待通りの動作をしていても、SELinux にアクセスを拒否される可能性があります。例えば、PostgreSQL の新バージョンがリリースされ、現行ポリシーが見たことのないアクションを実行すると、アクセスは本来許可されるべきなのに拒否されます。
こういった場合、アクセスが拒否された後で、
audit2allow
を使ってアクセスを許可するカスタムポリシーモジュールを作成します。audit2allow
の使用については、「Allowing Access: audit2allow」 を参照してください。