3.2. プロセスでの SELinux コンテキスト
プロセスの SELinux コンテキストを表示するには、
ps -eZ
コマンドを実行します。例えば、
の順に選択して、端末を開きます。 passwd
コマンドを実行します。新たなパスワードを入力しないでください。- 新しいタブか別の端末を開いて、
ps -eZ | grep passwd
コマンドを実行します。出力は以下のようになります。unconfined_u:unconfined_r:passwd_t:s0-s0:c0.c1023 13212 pts/1 00:00:00 passwd
- 最初のタブ/端末で
Ctrl+C
を押して、passwd アプリケーションをキャンセルします。
この例では、
passwd
アプリケーションの実行時 (passwd_exec_t
タイプのラベルが付けられている) にユーザーのシェルプロセスが passwd_t
ドメインに移行します。タイプはプロセスのドメインと、ファイルのタイプを定義することに留意してください。
ps -eZ
コマンドを使って、実行中のプロセスの SELinux コンテキストを一覧表示します。以下は、省略された出力例で、システムによって異なります。
system_u:system_r:dhcpc_t:s0 1869 ? 00:00:00 dhclient system_u:system_r:sshd_t:s0-s0:c0.c1023 1882 ? 00:00:00 sshd system_u:system_r:gpm_t:s0 1964 ? 00:00:00 gpm system_u:system_r:crond_t:s0-s0:c0.c1023 1973 ? 00:00:00 crond system_u:system_r:kerneloops_t:s0 1983 ? 00:00:05 kerneloops system_u:system_r:crond_t:s0-s0:c0.c1023 1991 ? 00:00:00 atd
system_r
ロールがデーモンなどのシステムプロセスに使われます。その後に、Type Enforcement が各ドメインを分離します。