5.3. 主要設定ファイル


/etc/selinux/config は、主要 SELinux 設定ファイルです。使用するSELinux モードと SELinux ポリシーを管理します。
# This file controls the state of SELinux on the system.
# SELINUX= can take one of these three values:
#       enforcing - SELinux security policy is enforced.
#       permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing.
#       disabled - No SELinux policy is loaded.
SELINUX=enforcing
# SELINUXTYPE= can take one of these two values:
#       targeted - Targeted processes are protected,
#       mls - Multi Level Security protection.
SELINUXTYPE=targeted
SELINUX=enforcing
SELINUX オプションは、SELinux が稼働するモードを設定します。SELinux には、enforcing、permissive、disabled の 3 つのモードがあります。enforcing モードでは SELinux ポリシーが強制され、SELinux ポリシールールに基づいて SELinux はアクセスを拒否します。拒否メッセージは、ログに記録されます。permissive モードでは、SELinux ポリシーは強制されません。SELinux はアクセスを拒否しませんが、SELinux が enforcing モードであったら拒否されたであろうアクションについては拒否がログに記録されます。disabled モードでは、SELinux は無効化され (SELinux モジュールが Linux カーネルに登録されない)、DAC ルールのみが使用されます。
SELINUXTYPE=targeted
SELINUXTYPE オプションは、使用する SELinux ポリシーを設定します。ターゲットポリシーがデフォルトのポリシーです。MLS ポリシーを使用する場合にのみ、このオプションを変更してください。MLS ポリシーの有効化については、「SELinux における MLS の有効化」 を参照してください。

重要

SELinux の permissive または disabled モードでシステムが稼働している場合、ユーザーにはファイルを誤ってラベル付けするパーミッションがあります。また、SELinux が無効の間に作成されたファイルにはラベル付けがされません。enforcing モードに変更すると、これが問題になります。間違ったラベルが付いたファイルやラベルなしのファイルが問題を起こさないように disabled モードから permissive モードや enforcing モードに変更すると、ファイルシステムは自動的に再ラベル付けが行われます。
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