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第7章 Global File System 2

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Red Hat Global File System 2 (GFS2) はネイティブのファイルシステムで、直接 Linux カーネルファイルシステムのインターフェースと相互作用します (VFS 層)。クラスターファイルシステムとして実装すると、GFS2 は分散メタデータと複数のジャーナルを採用します。
GFS2 は、理論的には 8 エクサバイトのファイルシステムに対応できる 64 ビットアーキテクチャーに基づいています。ただし、現在対応している GFS2 ファイルシステムの最大サイズは 100 TB です。システムで 100 TB を超える GFS2 ファイルシステムが必要な場合は、Red Hat サービスの担当者にお問い合わせください。
ファイルシステムのサイズを決定する際には、その復旧のニーズを考慮してください。非常に大きなファイルシステムで fsck コマンドを実行すると、長い時間がかかり、大量のメモリーを消費する可能性があります。また、ディスクまたはディスクサブシステムに障害が発生した場合、復旧時間はバックアップメディアの速度によって制限されます。
Red Hat Cluster Suite で設定する場合、Red Hat GFS2 ノードは Red Hat Cluster Suite 設定および管理ツールを使用して、設定および管理できます。Red Hat GFS2 により、Red Hat クラスター内の GFS2 ノード群でデータを共有でき、このノード群全体で整合性のあるファイルシステム名前空間の単一ビューが提供されます。これにより、異なるノードにあるプロセスで GFS2 ファイルを共有できるようになります。これは、同じノードにあるプロセスでローカルファイルシステム上のファイルを共有する場合と同様で、両者にはっきり識別できる違いはありません。Red Hat Cluster Suite に関する情報は、『Red Hat クラスターの 『管理ガイド』 』を参照してください。
GFS2 はリニアボリュームまたはミラーボリュームとなる論理ボリューム (LVM で作成) 上に作成してください。Red Hat Cluster Suite の LVM で作成した論理ボリュームは CLVM (クラスター全体での LVM の実装) で管理し、CLVM デーモンの clvmd で有効にして Red Hat Cluster Suite のクラスター内で実行します。このデーモンにより、LVM2 を使用してクラスター全体で論理ボリュームの管理が可能となり、クラスター内のすべてのノードで論理ボリュームを共有できるようになります。論理ボリュームマネージャーの詳細は、Red Hat の 『論理ボリュームマネージャーの管理』 ガイドを参照してください。
gfs2.ko カーネルモジュールは GFS2 ファイルシステムを実装しており、GFS2 クラスターノードにロードされます。
クラスター化ストレージおよび非クラスター化ストレージでの GFS2 ファイルシステムの作成および設定に関する包括的な情報は、Red Hat の 『グローバルファイルシステム 2』 ガイドを参照してください。
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