1.2. Pod について
Pod は、ノードに一緒にデプロイされる 1 つ以上のコンテナーです。クラスター管理者は、Pod を定義し、スケジューリングの準備ができている正常なノードで実行するように割り当て、管理することができます。コンテナーが実行されている限り、Pod は実行されます。Pod を定義して実行すると、Pod を変更することはできません。Pod を操作するときに実行できる操作は次のとおりです。
読み取り操作
管理者は、次のタスクを通じてプロジェクト内の Pod に関する情報を取得できます。
- レプリカと再起動の数、現在のステータス、経過時間などの情報を含む、プロジェクトに関連付けられている Pod を一覧表示 します。
- CPU、メモリー、ストレージ消費量などの Pod 使用統計を表示 します。
管理操作
以下のタスクのリストは、管理者が OpenShift ContainerPlatform クラスターで Pod を管理する方法の概要を示しています。
OpenShift Container Platform で利用可能な高度なスケジューリング機能を使用して、Pod のスケジューリングを制御します。
- Pod アフィニティー、ノードアフィニティー、非アフィニティー などのノード間バインディングルール。
- ノードラベルとセレクター。
- テイントおよび容認 (Toleration)。
- Pod トポロジー分散制約。
- カスタムスケジューラー。
- 特定のストラテジーに基づいて Pod をエビクトするように descheduler を設定 して、スケジューラーが Pod をより適切なノードに再スケジュールするようにします。
- Pod コントローラーと再起動ポリシーを使用して、再起動後の Pod の動作を設定します。
- Pod の egress トラフィック と ingress トラフィックの両方を制限 します。
- Pod テンプレートを持つオブジェクトとの間でボリュームを追加および削除 します。ボリュームは、Pod 内のすべてのコンテナーで使用できるマウントされたファイルシステムです。コンテナーの保管はエフェメラルなものです。ボリュームを使用して、コンテナーデータを永続化できます。
エンハンスメント操作
OpenShift Container Platform で利用可能なさまざまなツールと機能を使用して、Pod をより簡単かつ効率的に操作できます。次の操作では、これらのツールと機能を使用して Pod をより適切に管理します。
操作 | ユーザー | 詳細情報 |
---|---|---|
Horizontal Pod Autoscaler を作成して使用。 | 開発者 | Horizontal Pod Autoscaler を使用して、実行する Pod の最小数と最大数、および Pod がターゲットとする CPU 使用率またはメモリー使用率を指定できます。水平 Pod オートスケーラーを使用すると、Pod を 自動的にスケーリング できます。 |
管理者および開発者 | 管理者は、垂直 Pod オートスケーラーを使用して、リソースとワークロードのリソース要件を監視することにより、クラスターリソースをより適切に使用します。 開発者は、垂直 Pod オートスケーラーを使用して、各 Pod に十分なリソースがあるノードに Pod をスケジュールすることにより、需要が高い時に Pod が稼働し続けるようにします。 | |
デバイスプラグインを使用して外部リソースへのアクセスを提供します。 | Administrator | デバイスプラグイン は、ノード (kubelet の外部) で実行される gRPC サービスであり、特定のハードウェアリソースを管理します。デバイスプラグインを導入 して、クラスター全体でハードウェアデバイスを使用するための一貫性のあるポータブルソリューションを提供できます。 |
| Administrator |
一部のアプリケーションでは、パスワードやユーザー名などの機密情報が必要です。 |