2.6. ストレージおよびファイルシステムの改善
Ext4 は Red Hat Enterprise Linux 6 のデフォルトのファイルシステムです。EXT ファイルシステムファミリーの第 4 世代になり、理論上では最大 1 エクサバイトのファイルシステムと 16 TB のシングルファイルをサポートします。Red Hat Enterprise Linux 6 は、最大 16 TB のファイルシステムと 16 TB のシングルファイルをサポートします。より大規模なストレージ能力に加えて ext4 の新機能には以下のものが含まれます。
- 範囲ベースのメタデータ
- 遅延割り当て
- ジャーナルチェック加算
XFS は堅牢かつ成熟した 64 ビットのジャーナリングファイルシステムで、単一ホスト上の非常に大規模なファイルおよびファイルシステムをサポートします。このファイルシステムは当初、SGI が開発したもので、非常に大型のサーバーおよびストレージアレイにおける長期間の稼働実績があります。XFS の機能には以下のものがあります。
- 遅延割り当て
- 動的配分のアイノード
- 未使用領域管理のスケーラビリティ用の B ツリーインデックス化
- オンラインデフラグおよびファイルシステム拡張
- 高度なメタデータ先読みアルゴリズム
従来の BIOS は、最大 2.2TB のディスクサイズをサポートしてきました。BIOS を使用する Red Hat Enterprise Linux 6 は、Global Partition Table (GPT) と呼ばれる新たなディスク構造を使うことで 2.2TB 以上のディスクをサポートします。GPT は、データディスクにのみ使用可能です。GPT は BIOS を使うブートドライブには使用できないので、ブートドライブの最大サイズは 2.2TB になります。BIOS は当初、IBM PC 用に作成されました。BIOS が最新のハードウェアに適応するように大幅に進化した一方で、Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) は新たな最新ハードウェアをサポートするように設計されています。
重要
重要