4.2. カスタムメトリックの追加


metrics_list.yaml ファイルにメトリクスを追加して、マネージドクラスターから収集します。以下の手順を実行します。

  1. カスタムメトリックを追加する前に、次のコマンドを使用して mco observability が有効になっていることを確認します。

    oc get mco observability -o yaml
  2. status.conditions.message セクションで、以下のメッセージを確認します。

    Observability components are deployed and running
  3. 以下のコマンドで、open-cluster-management-observability namespace に observability-metrics-custom-allowlist ConfigMap を作成します。

    oc apply -n open-cluster-management-observability -f observability-metrics-custom-allowlist.yaml
  4. metrics_list.yaml パラメーターにカスタムメトリックの名前を追加します。ConfigMap の YAML は、以下の内容のようになります。

    kind: ConfigMap
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: observability-metrics-custom-allowlist
    data:
      metrics_list.yaml: |
        names: 1
          - node_memory_MemTotal_bytes
        rules: 2
        - record: apiserver_request_duration_seconds:histogram_quantile_90
          expr: histogram_quantile(0.90,sum(rate(apiserver_request_duration_seconds_bucket{job=\"apiserver\",
            verb!=\"WATCH\"}[5m])) by (verb,le))
    1
    オプション: マネージドクラスターから収集されるカスタムメトリックの名前を追加します。
    2
    オプション: exprrecord パラメーターのペアに値を 1 つだけ入力して、クエリー式を定義します。メトリックは、マネージドクラスターの record パラメーターで定義される名前で収集されます。クエリー式の実行後の結果が、メトリックの値として返されます。

    セクションのいずれかまたは両方を使用できます。ユーザーワークロードメトリクスについては、ユーザーワークロードメトリクスの追加 セクションを参照してください。

  5. Explore ページからメトリクスをクエリーして、カスタムメトリクスからのデータコレクションを確認します。独自のダッシュボードでカスタムメトリックを使用することもできます。

4.2.1. ユーザーワークロードメトリクスの追加

OpenShift Container Platform のワークロードから OpenShift Container Platform ユーザー定義のメトリクスを収集し、Grafana ダッシュボードからメトリクスを表示します。以下の手順を実行します。

  1. OpenShift Container Platform クラスターでモニタリングを有効にします。関連情報 セクションの ユーザー定義プロジェクトの監視の有効化 を参照してください。

    ユーザー定義のワークロードの監視が有効になっているマネージドクラスターがある場合、ユーザーのワークロードは test namespace に配置され、メトリクスを生成します。これらのメトリクスは、OpenShift Container Platform ユーザーワークロードから Prometheus によって収集されます。

  2. ユーザーワークロードメトリックを observability-metrics-custom-allowlist Config Map に追加して、test namespace のメトリックを収集します。以下の例を参照してください。

    kind: ConfigMap
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: observability-metrics-custom-allowlist
      namespace: test
    data:
      uwl_metrics_list.yaml: 1
        names: 2
          - sample_metrics
    1
    config map データのキーを入力します。
    2
    Config Map データの値を YAML 形式で入力します。names セクションには、test namespace から収集するメトリック名のリストが含まれます。config map を作成すると、可観測性コレクターはメトリクスを収集し、ターゲット namespace からハブクラスターにプッシュします。

4.2.2. デフォルトメトリックの削除

マネージドクラスターから特定のメトリクスのデータを収集したくない場合は、observability-metrics-custom-allowlist.yaml ファイルからメトリクスを削除します。メトリックを削除すると、メトリックデータはマネージドクラスターでは収集されません。デフォルトメトリックを削除するには、以下の手順を実施します。

  1. 以下のコマンドを使用して、mco observability が有効になっていることを確認します。

    oc get mco observability -o yaml
  2. メトリック名の先頭にハイフン - を指定して metrics_list.yaml パラメーターにデフォルトのメトリック名を追加します。次のメトリックの例を確認してください。

    -cluster_infrastructure_provider
  3. 以下のコマンドで、open-cluster-management-observability namespace に observability-metrics-custom-allowlist ConfigMap を作成します。

    oc apply -n open-cluster-management-observability -f observability-metrics-custom-allowlist.yaml
  4. 可観測性サービスがマネージドクラスターから特定のメトリクスを収集していないことを確認します。Grafana ダッシュボードからメトリックをクエリーしても、メトリックは表示されません。
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