第8章 ルールブックアクティベーションのトラブルシューティング


場合によっては、解決可能なさまざまな理由により、ルールブックアクティベーションが失敗することがあります。多くの場合、ログフィルタリングによって、アクティベーションの失敗の原因を特定する際に役立つ可能性のある情報が提供されます。

ログフィルタリングを強化するために、アクションの実行後 (たとえば、ルールブックのアクティブ化を開始する場合など) のトラブルシューティングに使用できる 2 つの異なる追跡 ID があります。両方のトラッキング ID は、汎用一意識別子 (UUID) です。

  • ログ追跡 ID [tid] - アクティベーションごとに作成され、すべてのアクティベーションインスタンスにわたって保持されます。これにより、ユーザーはアクティベーションとそのライフサイクルの完全な履歴を追跡できます。ログトラッキング ID は、History タブのアクティベーションインスタンスログから取得できます。
  • X-request-ID [rid] - HTTP レスポンスの一部としてユーザーに返される標準の HTTP ヘッダー。この ID を取得する場合は、HTTP レスポンスヘッダーを調べる必要があります。この ID は、アクティベーションの再起動をトリガーするなどのアクションによって生成されます。プラットフォームゲートウェイから Event-Driven Ansible Controller への特定の API 要求を追跡できます。

両方のトラッキング ID を使用して、バックエンドログ (API ログやワーカーログなど) 内の特定のログエントリーを見つけることができます。

アクティベーションの失敗の原因となる可能性のある問題のリストと、その解決方法に関する提案を確認します。

8.1. アクティベーションが Pending 状態でスタックする

ルールブックアクティベーションが Pending 状態でスタックする場合は、次の手順を実行します。

手順

  1. 他に実行中のアクティベーションがあるか、制限 (メモリーや CPU の制限など) に達していないかを確認します。

    1. 他のアクティベーションが実行中の場合は、可能であれば 1 つ以上のアクティベーションを終了します。
    2. そうでない場合は、デフォルトのワーカー、Redis、およびアクティベーションワーカーがすべて実行されていることを確認します。
    3. すべてのシステムが期待どおりに動作している場合は、ワーカー、スケジューラー、API、nginx コンテナーおよびサービス内の eda-server 内部ログをチェックして、問題を特定できるか確認します。これらのログは、コードが出力した例外、ネットワークの問題によるランタイムエラー、ルールブックコードのエラーなど、問題の原因を明らかにします。内部ログに解決につながる情報が含まれていない場合は、Red Hat サポートに問題を報告してください。
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