10.9. クラスターとネットワークの正常性の確認
このセクションでは、Red Hat build of Keycloak クラスターが正しく形成されていること、およびインスタンス間のネットワーク通信が期待どおりに機能していることを確認する方法について説明します。高可用性とデータの整合性を確保するために、デプロイメント後にこれらのチェックを実行することが重要です。
クラスターが適切に形成されているかどうかを確認するには、以下の場所のいずれかを確認します。
Admin UI
Red Hat build of Keycloak Web UI (通常は
https://<your-host>/admin/master/console/#/master/providers)にアクセスします。Provider Info セクションで、connection Infinispan エントリーを 見つけます。Show more をクリックして、詳細を展開します。クラスターのステータスと個々のキャッシュの正常性に関する情報を確認する必要があります。
Logs
Infinispan は、新しいインスタンスがクラスターに参加またはクラスターから離脱するたびにクラスタービューをログに記録します。ID
ISPN000094でログエントリーを検索します。正常なクラスタービューには、予想されるすべてのノードが表示されます。以下に例を示します。
ISPN000094: Received new cluster view for channel ISPN: [node1-26186|1] (2) [node1-26186, node2-37007]
ISPN000094: Received new cluster view for channel ISPN: [node1-26186|1] (2) [node1-26186, node2-37007]Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このログエントリーは、現在 ISPN という名前のクラスターに 2 つのノード(node
1-26186およびnode2-37007)があることを示しています。(2)は、クラスター内のノードの合計数を確認します。メトリクス
Red Hat build of Keycloak は、Grafana などのツールで視覚化できる Prometheus エンドポイント経由で Infinispan メトリクスを公開します。メトリクス
vendor_cluster_sizeは、クラスター内の現在のインスタンス数を示します。このメトリクスが、クラスターに設定された実行中のインスタンスの予想数と一致することを確認する必要があります。詳細は、クラスタリングメトリクス を参照してください。