2.2. IPv6 シングルスタックネットワークの設定


MicroShift サービス設定ファイルを更新することで、IPv6 ネットワークプロトコルを使用できます。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • クラスターへの root アクセス権限がある。
  • クラスターが OVN-Kubernetes ネットワークプラグインを使用している。
  • ホストには、デフォルトを含む IPv6 アドレスおよび IPv6 ルートがある。

手順

  1. /etc/microshift/ ディレクトリーにある指定された config.yaml.default ファイルのコピーを作成し (まだ作成していない場合)、config.yaml という名前を付けます。
  2. 新しい MicroShift の config.yaml/etc/microshift/ ディレクトリーに保持します。config.yaml ファイルは、MicroShift サービスが起動するたびに読み取られます。

    注記

    これを作成すると、config.yaml ファイルは組み込み設定よりも優先されます。

  3. MicroShift YAML の network セクションのデフォルト値を、有効な値に置き換えます。

    シングルスタック IPv6 ネットワーク設定の例

    apiServer:
    # ...
    network:
      clusterNetwork:
      - fd01::/48 1
      serviceNetwork:
      - fd02::/112 2
    node:
      nodeIP: 2600:1f14:1c48:ee00:2d76:3190:5bc2:5aef 3
    # ...

    1
    64 未満の CIDR 値で clusterNetwork を指定します。
    2
    接頭辞が 112 である IPv6 CIDR を指定します。Kubernetes は最低レベルの 16 ビットのみを使用します。接頭辞が 112 の場合、IP アドレスは 112 から 128 ビットに割り当てられます。
    3
    ノード IP アドレスの例。有効な値は、IPv6 アドレスファミリーの IP アドレスです。IPv4 ネットワークも存在する場合に限り、IPv6 アドレスを指定する必要があります。IPv4 ネットワークが存在しない場合、MicroShift サービスは再起動時にこの値を自動的に入力します。
  4. その他の必要な設定を完了してから、次のコマンドを実行して MicroShift を起動します。

    $ sudo systemctl start microshift

検証

  1. 次のコマンドを実行して、ノードリソースで定義されたネットワークを取得します。

    $ oc get node -o jsonpath='{.items[].spec.podCIDRs[]}'

    出力例

    fd01::/48

  2. 次のコマンドを実行して、Pod のステータスを取得します。

    $ oc get pod -A -o wide

    出力例

    NAMESPACE                  NAME                                      READY   STATUS    RESTARTS   AGE   IP                      NODE           NOMINATED NODE   READINESS GATES
    kube-system                csi-snapshot-controller-bb7cb654b-rqrt6   1/1     Running   0          65s   fd01:0:0:1::5           microshift-9   <none>           <none>
    kube-system                csi-snapshot-webhook-95f475949-nbz8x      1/1     Running   0          61s   fd01:0:0:1::6           microshift-9   <none>           <none>
    openshift-dns              dns-default-cjn66                         2/2     Running   0          62s   fd01:0:0:1::9           microshift-9   <none>           <none>
    openshift-dns              node-resolver-ppnjb                       1/1     Running   0          63s   2001:db9:ca7:ff::1db8   microshift-9   <none>           <none>
    openshift-ingress          router-default-6d97d7b8b6-wdtmg           1/1     Running   0          61s   fd01:0:0:1::8           microshift-9   <none>           <none>
    openshift-ovn-kubernetes   ovnkube-master-gfvp5                      4/4     Running   0          63s   2001:db9:ca7:ff::1db8   microshift-9   <none>           <none>
    openshift-ovn-kubernetes   ovnkube-node-bnpjh                        1/1     Running   0          63s   2001:db9:ca7:ff::1db8   microshift-9   <none>           <none>
    openshift-service-ca       service-ca-5d7bd9db6-j25bd                1/1     Running   0          60s   fd01:0:0:1::4           microshift-9   <none>           <none>
    openshift-storage          lvms-operator-656cd9b59b-bwr47            1/1     Running   0          63s   fd01:0:0:1::7           microshift-9   <none>           <none>
    openshift-storage          vg-manager-f7dmk                          1/1     Running   0          27s   fd01:0:0:1::a           microshift-9   <none>           <none>

  3. 次のコマンドを実行して、サービスのステータスを取得します。

    $ oc get svc -A

    出力例

    NAMESPACE           NAME                            TYPE           CLUSTER-IP   EXTERNAL-IP                                             PORT(S)                      AGE
    default             kubernetes                      ClusterIP      fd02::1      <none>                                                  443/TCP                      3m42s
    kube-system         csi-snapshot-webhook            ClusterIP      fd02::4c4f   <none>                                                  443/TCP                      3m20s
    openshift-dns       dns-default                     ClusterIP      fd02::a      <none>                                                  53/UDP,53/TCP,9154/TCP       2m58s
    openshift-ingress   router-default                  LoadBalancer   fd02::f2e6   2001:db9:ca7:ff::1db8,fd01:0:0:1::2,fd02::1:0,fd69::2   80:31133/TCP,443:31996/TCP   2m58s
    openshift-ingress   router-internal-default         ClusterIP      fd02::c55e   <none>                                                  80/TCP,443/TCP,1936/TCP      2m58s
    openshift-storage   lvms-operator-metrics-service   ClusterIP      fd02::7afb   <none>                                                  443/TCP                      2m58s
    openshift-storage   lvms-webhook-service            ClusterIP      fd02::d8dd   <none>                                                  443/TCP                      2m58s
    openshift-storage   vg-manager-metrics-service      ClusterIP      fd02::fc1    <none>                                                  443/TCP                      2m58s

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