第5章 OpenID Connect (OIDC) マルチテナントの使用
このガイドでは、OpenID Connect (OIDC) アプリケーションがマルチテナントをサポートして、単一のアプリケーションから複数のテナントにサービスを提供する方法を説明します。これらのテナントは、同じ OIDC プロバイダー内の異なるレルムまたはセキュリティードメイン、あるいは異なる OIDC プロバイダーである場合もあります。
SaaS 環境など、同じアプリケーションから複数の顧客にサービスを提供する場合、各顧客は個別のテナントとして機能します。アプリケーションでマルチテナントサポートを有効にすると、Keycloak や Google などの異なる OIDC プロバイダーに対して認証する場合でも、テナントごとに異なる認証ポリシーをサポートできます。
ベアラートークン認可を使用してテナントを認可するには、OpenID Connect (OIDC) ベアラートークン認証 ガイドを参照してください。
OIDC 認可コードフローを使用してテナントを認証および認可するには、Web アプリケーションを保護するための OpenID Connect 認可コードフローメカニズム ガイドを参照してください。
また、OpenID Connect (OIDC) 設定プロパティー リファレンスガイドも参照してください。
5.1. 前提条件
このガイドを完了するには、以下が必要です。
- 約 15 分
- IDE
-
JAV_HOME
が適切に設定された状態でインストールされた JDK 17+ - Apache Maven 3.9.6
- 動作するコンテナーランタイム (Docker または Podman)
- オプションで使用する場合は Quarkus CLI
- ネイティブ実行可能ファイル (ネイティブコンテナービルドを使用する場合は Docker) をビルドする必要がある場合は、オプションで Mandrel または GraalVM がインストールされ、適切に設定されている こと
- jq tool