3.3. Ceph ファイルシステムの作成


Ceph Monitor ノードで Ceph File System (CephFS) を作成することができます。

重要

デフォルトでは、Ceph Storage クラスターごとに 1 つの CephFS のみを作成できます。

前提条件

  • 実行中、および正常な Red Hat Ceph Storage クラスター
  • Ceph Metadata Server デーモン (ceph-mds) のインストールおよび設定
  • Ceph Monitor ノードへの root レベルのアクセス。

手順

  1. プールを 2 つ作成します。1 つはデータの保存用で、もう 1 つはメタデータの保存用です。

    構文

    ceph osd pool create NAME _PG_NUM

    [root@mon ~]# ceph osd pool create cephfs_data 64
    [root@mon ~]# ceph osd pool create cephfs_metadata 64

    通常、メタデータプールは、データプールよりもオブジェクトがはるかに少ないため、控えめな数の配置グループ (PG) で開始できます。必要に応じて PG の数を増やすことができます。64 PG から 512 PG に推奨されるメタデータプールサイズの範囲。データプールのサイズは、ファイルシステム内で予想されるファイルの数とサイズに比例します。

    重要

    メタデータプールでは、以下を使用することを検討してください。

    • このプールへのデータ損失によりファイルシステム全体にアクセスできなくなる可能性があるため、レプリケーションレベルが高くなります。
    • Solid-State Drive (SSD) ディスクなどのレイテンシーが低くなるストレージ。これは、クライアントで観察されるファイルシステム操作のレイテンシーに直接影響するためです。
  2. CephFS を作成します。

    構文

    ceph fs new NAME METADATA_POOL DATA_POOL

    [root@mon ~]# ceph fs new cephfs cephfs_metadata cephfs_data

  3. 設定に応じて、1 つ以上の MDS が active の状態に入力されていることを確認します。

    構文

    ceph fs status NAME

    [root@mon ~]# ceph fs status cephfs
    cephfs - 0 clients
    ======
    +------+--------+-------+---------------+-------+-------+
    | Rank | State  |  MDS  |    Activity   |  dns  |  inos |
    +------+--------+-------+---------------+-------+-------+
    |  0   | active | node1 | Reqs:    0 /s |   10  |   12  |
    +------+--------+-------+---------------+-------+-------+
    +-----------------+----------+-------+-------+
    |       Pool      |   type   |  used | avail |
    +-----------------+----------+-------+-------+
    | cephfs_metadata | metadata | 4638  | 26.7G |
    |   cephfs_data   |   data   |    0  | 26.7G |
    +-----------------+----------+-------+-------+
    
    +-------------+
    | Standby MDS |
    +-------------+
    |    node3    |
    |    node2    |
    +-------------+----

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