第5章 Ceph ファイルシステムボリューム、サブボリュームグループ、およびサブボリュームの管理


ストレージ管理者は、Red Hat の Ceph Container Storage Interface (CSI) を使用して Ceph File System (CephFS) エクスポートを管理できます。また、OpenStack のファイルシステムサービス (Manila) などの他のサービスは、一般的なコマンドラインインターフェイスを使用して対話できます。Ceph Manager デーモンの volumes モジュール (ceph-mgr) は、Ceph File Systems (CephFS) をエクスポートする機能を実装します。

Ceph Manager ボリュームモジュールは、以下のファイルシステムのエクスポートの抽象化を実装します。

  • CephFS ボリューム
  • CephFS サブボリュームグループ
  • CephFS サブボリューム

本章では、以下を使用する方法を説明します。

5.1. Ceph File System ボリューム

ストレージ管理者は、Ceph File System (CephFS) ボリュームの作成、一覧表示、および削除を行うことができます。CephFS ボリュームは、Ceph File Systems の抽象化です。

本セクションでは、以下を行う方法を説明します。

5.1.1. ファイルシステムボリュームの作成

Ceph Manager のオーケストレーターモジュールは、Ceph File System (CephFS) 用にメタデータデータサーバー (MDS) を作成します。本項では、CephFS ボリュームを作成する方法を説明します。

注記

これにより、データおよびメタデータプールと共に Ceph File System が作成されます。

前提条件

  • Ceph File System がデプロイされている稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター。
  • Ceph Monitor での少なくとも読み取りアクセス。
  • Ceph Manager ノードの読み取りおよび書き込み機能。

手順

  1. CephFS ボリュームを作成します。

    構文

    ceph fs volume create VOLUME_NAME

    [root@mon ~]# ceph fs volume create cephfs

5.1.2. ファイルシステムボリュームの一覧表示

本項では、Ceph File System (CephFS) ボリュームを一覧表示する手順について説明します。

前提条件

  • Ceph File System がデプロイされている稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター。
  • Ceph Monitor での少なくとも読み取りアクセス。
  • Ceph Manager ノードの読み取りおよび書き込み機能。
  • CephFS ボリューム。

手順

  1. CephFS ボリュームを一覧表示します。

    [root@mon ~]# ceph fs volume ls

5.1.3. ファイルシステムボリュームの削除

Ceph Manager のオーケストレーターモジュールは、Ceph File System (CephFS) の Meta Data Server (MDS) を削除します。本項では、Ceph File System (CephFS) ボリュームを削除する方法を説明します。

前提条件

  • Ceph File System がデプロイされている稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター。
  • Ceph Monitor での少なくとも読み取りアクセス。
  • Ceph Manager ノードの読み取りおよび書き込み機能。
  • CephFS ボリューム。

手順

  1. CephFS ボリュームを削除します。

    構文

    ceph fs volume rm VOLUME_NAME [--yes-i-really-mean-it]

    [root@mon ~]# ceph fs volume rm cephfs --yes-i-really-mean-it

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.