6.2. Cockpit Ceph インストーラー
Cockpit Ceph インストーラーが RADOS Gateway に対して Beast の代わりに Civetweb をデプロイしない
以前のバージョンでは、Cockpit Ceph Installer により、RADOS Gateway (RGW) が、現在サポートされている Beast フロントエンドではなく、非推奨の Civetweb フロントエンドを使用するように設定されていました。Red Hat Ceph Storage への今回の更新により、Cockpit Ceph Installer が想定通りに Beast フロントエンドを RGW でデプロイするようになりました。
ansible-runner-service.sh
スクリプトは、リポジトリーがないために失敗しなくなりました。
以前のバージョンでは、/etc/containers/registries.conf
にリポジトリーがないため、Cockpit Ceph Installer の起動スクリプトが失敗していました。欠落していたリポジトリーは registry.redhat.io
でした。Red Hat Ceph Storage 4.1z1 では、ansible-runner-service.sh
スクリプトが更新され、リポジトリーを /etc/containers/registries.conf
に含める必要がなくなりました。
ブリッジを持つ物理ネットワークデバイスで Cockpit Ceph インストーラーが失敗しなくなりました。
以前のリリースでは、Cockpit Ceph Installer は、物理ネットワークデバイスが Linux ソフトウェアブリッジで使用されていると失敗していました。これは、コードの論理エラーが原因です。Red Hat Ceph Storage 4.1z1 ではコードが修正され、Cockpit Ceph Installer を使用して物理ネットワークインターフェイス上にブリッジを持つノードにデプロイすることができます。
cockpit-ceph-installer
がダッシュボードおよび grafana の管理パスワードを設定しないため、クラスターのインストールが失敗しなくなりました。
以前のバージョンでは、cockpit-ceph-installer
ではダッシュボードおよび Grafana の admin パスワードを設定できませんでした。これにより、ceph-ansible
のデフォルトパスワードの変更が必要なストレージクラスターの設定に失敗していました。
今回の更新により、cockpit-ceph-installer
では Cockpit で admin パスワードを設定できるようになりました。これにより、ストレージクラスターの設定が正常に実行できるようになりました。
Cockpit Ceph インストーラーで Red Hat Enterprise Linux 8 の RPM インストールタイプが可能
以前のリリースでは、Red Hat Enterprise Linux 8 では、Cockpit Ceph Installer でインストールタイプ用に RPM を選択できず、コンテナー化されたものしかインストールできませんでした。Red Hat Ceph Storage 4.1z1 では、RPM を選択してベアメタルに Ceph をインストールできます。