2.5. サービス仕様を使用した Ceph デーモンのデプロイ
Ceph Orchestrator を使用すると、YAML ファイルのサービス仕様を使用して Ceph Manager、Ceph Monitors、Ceph OSD、モニタリングスタックなどのデーモンをデプロイできます。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
- すべてのノードへの root レベルのアクセス。
手順
yaml
ファイルを作成します。例
[root@host01 ~]# touch mon.yaml
このファイルは 2 つの方法で設定できます。
ファイルを編集して、配置仕様にホストの詳細を含めます。
構文
service_type: SERVICE_NAME placement: hosts: - HOST_NAME_1 - HOST_NAME_2
例
service_type: mon placement: hosts: - host01 - host02 - host03
ファイルを編集し、ラベルの詳細を配置仕様に含めます。
構文
service_type: SERVICE_NAME placement: label: "LABEL_1"
例
service_type: mon placement: label: "mon"
オプション: サービスのデプロイ中に、CPU、CA 証明書、その他のファイルなどのサービス仕様ファイルで追加のコンテナー引数を使用することもできます。
例
extra_container_args: - "-v" - "/etc/pki/ca-trust/extracted:/etc/pki/ca-trust/extracted:ro" - "--security-opt" - "label=disable" - "cpus=2" - "--collector.textfile.directory=/var/lib/node_exporter/textfile_collector2"
注記Red Hat Ceph Storage 6.1 以降のリリースでは、Cephadm によってデプロイされたノードエクスポーターで追加のメトリックを有効にするための追加の引数の使用がサポートされています。
YAML ファイルをコンテナー内のディレクトリーにマウントします。
例
[root@host01 ~]# cephadm shell --mount mon.yaml:/var/lib/ceph/mon/mon.yaml
そのディレクトリーに移動します。
例
[ceph: root@host01 /]# cd /var/lib/ceph/mon/
サービス仕様を使用して Ceph デーモンをデプロイします。
構文
ceph orch apply -i FILE_NAME.yaml
例
[ceph: root@host01 mon]# ceph orch apply -i mon.yaml
検証
サービスをリスト表示します。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch ls
ホスト、デーモン、およびプロセスをリスト表示します。
構文
ceph orch ps --daemon_type=DAEMON_NAME
例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch ps --daemon_type=mon
関連情報
- Red Hat Ceph Storage Operations Guide の Listing hosts using the Ceph Orchestrator セクションを参照してください。