第5章 セキュリティーレルム
セキュリティーレルムは、ユーザー ID にアクセスおよび検証する環境内のネットワークプロトコルおよびインフラストラクチャーと Data Grid Server デプロイメントを統合します。
5.1. セキュリティーレルムの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
セキュリティーレルムを Data Grid Server 設定に追加し、デプロイメントへのアクセスを制御します。設定に 1 つ以上のセキュリティーレルムを追加できます。
設定にセキュリティーレルムを追加すると、Data Grid Server は Hot Rod および REST エンドポイントの一致する認証メカニズムを自動的に有効にします。
前提条件
- 必要に応じて、ソケットバインディングを Data Grid Server 設定に追加します。
キーストアを作成するか、PEM ファイルがあり、TLS/SSL 暗号化でセキュリティーレルムを設定します。
Data Grid Server は起動時にキーストアを生成することもできます。
-
セキュリティーレルム設定に依存するリソースまたはサービスをプロビジョニングします。
たとえば、トークンレルムを追加する場合は、OAuth サービスをプロビジョニングする必要があります。
この手順では、複数のプロパティーレルムを設定する方法を説明します。開始する前に、ユーザーを追加し、コマンドラインインターフェイス (CLI) でパーミッションを割り当てるプロパティーファイルを作成する必要があります。user create
コマンドを使用します。
サンプルおよび詳細情報について user create --help
を実行します。
CLI を使用してプロパティーレルムに認証情報を追加すると、接続しているサーバーインスタンスにのみユーザーが作成されます。プロパティーレルムの認証情報をクラスター内の各ノードに手動で同期する必要があります。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
複数のセキュリティーレルムの作成を含めるには、
security
設定のsecurity-realms
要素を使用します。 security-realm
要素でセキュリティーレルムを追加し、name
属性の一意の名前を付けます。この例に従うには、
application-realm
という名前のセキュリティーレルムと、management-realm
という名前の 1 つのセキュリティーレルムを作成します。-
Data Grid Server の TLS/SSL 識別に
server-identities
要素を指定して、必要に応じてキーストアを設定します。 以下の要素またはフィールド 1 つを追加して、セキュリティーレルムのタイプを指定します。
-
properties-realm
-
ldap-realm
-
token-realm
-
truststore-realm
-
必要に応じて、設定するセキュリティーレルムタイプのプロパティーを指定します。
例に従うには、
user-properties
およびgroup-properties
要素またはフィールドのpath
属性を使用して、CLI で作成した*.properties
ファイルを指定します。-
複数の異なるタイプのセキュリティーレルムを設定に追加する場合は、
distributed-realm
要素またはフィールドを含めて、Data Grid Server がレルムを相互に組み合わせて使用できるようにします。 -
security-realm
属性でセキュリティーレルムを使用するように Data Grid Server エンドポイントを設定します。 - 変更を設定に保存します。
複数のプロパティーレルム
XML
JSON
YAML