第18章 参照
18.1. Data Grid Server 8.4.6 Readme
Data Grid Server 14.0.21.Final-redhat-00001 ディストリビューションに関する情報です。
18.1.1. 要件
Data Grid Server には、JDK 11 以降が必要です。
18.1.2. サーバーの起動
server
スクリプトを使用して Data Grid Server インスタンスを実行します。
Unix / Linux
$RHDG_HOME/bin/server.sh
Windows
$RHDG_HOME\bin\server.bat
コマンド引数を表示するには --help
または -h
オプションを追加します。
18.1.3. サーバーの停止
CLI で shutdown
コマンドを使用して、正常なシャットダウンを実行します。
または、ターミナルから Ctrl-C を入力してサーバープロセスを中断するか、TERM シグナルを介してこれを強制終了します。
18.1.4. 設定
サーバー設定によって、以下のサーバー固有の要素で Data Grid 設定が拡張されます。
cache-container
- キャッシュライフサイクルを管理するためのキャッシュコンテナーを定義します。
endpoints
- クライアントプロトコルのエンドポイントコネクターを有効化および設定します。
security
- エンドポイントセキュリティーレルムを設定します。
socket-bindings
- エンドポイントコネクターをインターフェイスおよびポートにマッピングします。
デフォルトの設定ファイルは $RHDG_HOME/server/conf/infinispan.xml
です。
infinispan.xml
- 統計と承認が有効な状態で、デフォルトのキャッシュコンテナーを使用して Data Grid Server を実行するための設定を提供します。セキュリティーレルムを使用して認証と承認をセットアップする方法を示します。
Data Grid は、主に開発とテストを目的とした、すぐに使用できるその他の設定ファイルを提供します。
$RHDG_HOME/server/conf/
は、次の設定ファイルを提供します。
infinispan-dev-mode.xml
-
IP マルチキャスト検出を使用したクロスサイトレプリケーション専用に Data Grid Server を設定します。この設定では、Hot Rod および REST エンドポイントに接続するための
BASIC
認証が提供されます。この設定は開発モード用に設計されているため、実稼働環境では使用しないでください。 infinispan-local.xml
- クラスタリング機能を使用せずに Data Grid Server を設定します。
infinispan-xsite.xml
- 単一ホスト上でクロスサイトレプリケーションを設定し、検出に IP マルチキャストを使用します。
log4j2.xml
- Data Grid Server のロギングを設定します。
クラスタリング機能なしでサーバーを起動する以下の例のように、-c
引数を指定してさまざまな設定ファイルを使用します。
Unix / Linux
$RHDG_HOME/bin/server.sh -c infinispan-local.xml
Windows
$RHDG_HOME\bin\server.bat -c infinispan-local.xml
18.1.5. バインドアドレス
Data Grid Server は、デフォルトでネットワーク上のループバック IP アドレス localhost
にバインドします。
すべてのネットワークインターフェイスにバインドする以下の例のように、-b
引数を使用して別の IP アドレスを設定します。
Unix / Linux
$RHDG_HOME/bin/server.sh -b 0.0.0.0
Windows
$RHDG_HOME\bin\server.bat -b 0.0.0.0
18.1.6. バインドポート
Data Grid Server は、デフォルトでポート 11222
をリッスンします。
-p
引数を使用して別のポートを設定します。
Unix / Linux
$RHDG_HOME/bin/server.sh -p 30000
Windows
$RHDG_HOME\bin\server.bat -p 30000
18.1.7. クラスタリングアドレス
Data Grid Server 設定では、クラスタートランスポートが定義されているため、同じネットワーク上の複数のインスタンスが相互に検出し、自動的にクラスターを形成します。
-k
引数を使用して、クラスタートラフィックの IP アドレスを変更します。
Unix / Linux
$RHDG_HOME/bin/server.sh -k 192.168.1.100
Windows
$RHDG_HOME\bin\server.bat -k 192.168.1.100
18.1.8. クラスタースタック
JGroups スタックは、クラスタートランスポートのプロトコルを設定します。Data Grid Server は、デフォルトで tcp
スタックを使用します。
クラスタートランスポートに UDP を使用する以下の例のように、-j
引数を指定して代替クラスタースタックを使用します。
Unix / Linux
$RHDG_HOME/bin/server.sh -j udp
Windows
$RHDG_HOME\bin\server.bat -j udp
18.1.9. 認証
Data Grid Server には認証が必要です。
以下のように、CLI を使用してユーザー名およびパスワードを作成します。
Unix / Linux
$RHDG_HOME/bin/cli.sh user create username -p "qwer1234!"
Windows
$RHDG_HOME\bin\cli.bat user create username -p "qwer1234!"
18.1.10. サーバーのホームディレクトリー
Data Grid Server は infinispan.server.home.path
を使用して、ホストファイルシステム上のサーバーディストリビューションのコンテンツを見つけます。
$RHDG_HOME
と呼ばれるサーバーのホームディレクトリーには、以下のフォルダーが含まれます。
├── bin ├── boot ├── docs ├── lib ├── server └── static
フォルダー | 説明 |
---|---|
| サーバーおよび CLI を起動するスクリプトが含まれています。 |
|
サーバーを起動するための |
| 設定例、スキーマ、コンポーネントライセンス、およびその他のリソースを提供します。 |
|
サーバーが内部で要求する |
| Data Grid Server インスタンスの root フォルダーを提供します。 |
| Data Grid コンソールの静的リソースが含まれています。 |
18.1.11. サーバー root ディレクトリー
Data Grid Server は infinispan.server.root.path
を使用して、Data Grid Server インスタンスの設定ファイルおよびデータを見つけます。
同じディレクトリーまたは別のディレクトリーに複数のサーバー root フォルダーを作成してから、以下の例に示すように -s
または --server-root
引数を使用して場所を指定できます。
Unix / Linux
$RHDG_HOME/bin/server.sh -s server2
Windows
$RHDG_HOME\bin\server.bat -s server2
各サーバー roor ディレクトリーには、以下のフォルダーが含まれます。
├── server │ ├── conf │ ├── data │ ├── lib │ └── log
フォルダー | 説明 | システムプロパティーの上書き |
---|---|---|
| サーバー設定ファイルが含まれています。 |
|
| コンテナー名別に整理されたデータファイルが含まれます。 |
|
|
サーバー拡張ファイルが含まれます。 |
|
| サーバーのログファイルが含まれます。 |
|
18.1.12. ロギング
server/conf
フォルダーの log4j2.xml
ファイルを使用して、Data Grid Server のロギングを設定します。
以下のように --logging-config=<path_to_logfile>
引数を使用してカスタムパスを使用します。
Unix / Linux
$RHDG_HOME/bin/server.sh --logging-config=/path/to/log4j2.xml
カスタムパスを確実に有効にするには、~
ショートカットを使用しないでください。
Windows
$RHDG_HOME\bin\server.bat --logging-config=path\to\log4j2.xml