1.9. Data Grid Server のシャットダウン
個別に実行中のサーバーを停止するか、クラスターを正常に停止します。
手順
- Data Grid への CLI 接続を作成します。
次のいずれかの方法で Data Grid Server をシャットダウンします。
shutdown cluster
コマンドを使用して、クラスターのすべてのノードを停止します。以下に例を示します。shutdown cluster
shutdown cluster
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは、クラスターの各ノードの
data
フォルダーにクラスターの状態を保存します。キャッシュストアを使用する場合、shutdown cluster
コマンドはキャッシュのすべてのデータも永続化します。shutdown server
コマンドおよびサーバーのホスト名を使用して、個々のサーバーインスタンスを停止します。以下に例を示します。shutdown server <my_server01>
shutdown server <my_server01>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
shutdown server
コマンドは、リバランス操作が完了するまで待機しません。これにより、同時に複数のホスト名を指定すると、データが失われる可能性があります。
このコマンドの使用方法の詳細は、help shutdown
を実行してください。
検証
Data Grid は、サーバーをシャットダウンしたときに以下のメッセージをログに記録します。
ISPN080002: Data Grid Server stopping ISPN000080: Disconnecting JGroups channel cluster ISPN000390: Persisted state, version=<$version> timestamp=YYYY-MM-DDTHH:MM:SS ISPN080003: Data Grid Server stopped
ISPN080002: Data Grid Server stopping
ISPN000080: Disconnecting JGroups channel cluster
ISPN000390: Persisted state, version=<$version> timestamp=YYYY-MM-DDTHH:MM:SS
ISPN080003: Data Grid Server stopped
1.9.1. Data Grid クラスターのシャットダウンおよび再起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ノードを適切にシャットダウンして再起動することで、データの損失を回避してクラスターの一貫性を確保します。
クラスターのシャットダウン
Data Grid では、クラスターの状態を保存し、キャッシュ内のすべてのデータを永続化する時には、shutdown cluster
コマンドを使用してクラスター内のすべてのノードを停止することを推奨します。shutdown cluster
コマンドは、ノードが 1 つ含まれるクラスターに対しても使用できます。
Data Grid クラスターをオンラインに戻すと、すべてのノードが再度参加するまで、クラスター内のすべてのノードおよびキャッシュが利用できなくなります。Data Grid は、不整合やデータ損失を防ぐために、クラスターに保存されているデータへのアクセスと、クラスター状態の変更を制限します。さらに、Data Grid はクラスターのリバランスを無効にし、起動時にローカルキャッシュストアがパージされないようにします。
クラスターの回復プロセス中に、コーディネーターノードは、新しいノードが参加するたびにメッセージをログに記録し、どのノードが使用可能でどのノードがまだ欠落しているかを示します。Data Grid クラスター内の他のノードには、参加時のビューが表示されます。Data Grid Console または REST API を使用して、キャッシュの可用性を監視できます。
ただし、すべてのノードを待機することが不要または望ましくない場合は、現在のトポロジーで使用可能なキャッシュを設定できます。この方法は、CLI (下記参照) または REST API を通じて可能です。
トポロジーを手動でインストールすると、データが失われる可能性があります。この操作は、初期トポロジーを再作成できない場合にのみ実行してください。
サーバーのシャットダウン
shutdown server
コマンドを使用してノードを停止した後、オンラインに戻った最初のノードは、他のメンバーを待たずにすぐに使用できるようになります。残りのノードはすぐにクラスターに参加し、状態繊維がトリガーされますが、最初にローカル永続性が読み込まれるため、エントリーが失効する可能性があります。起動時にパージするように設定されたローカルキャッシュストアは、サーバーの起動時に空になります。purge=false
としてマークされたローカルキャッシュストアは、サーバーの再起動後に使用可能になりますが、古いエントリーが含まれている可能性があります。
shutdown server
コマンドを使用してクラスター化されたノードをシャットダウンする場合は、データ損失やキャッシュ内の古いエントリーに関連する問題が発生しないようにするために、各サーバーを逆の順序で再起動する必要があります。
たとえば、server1
をシャットダウンしてから、server2
をシャットダウンする場合は、最初に server2
を起動してから server1
を起動する必要があります。ただし、クラスター化されたノードを逆の順序で再起動しても、データ損失や古いエントリーを完全に防ぐことはできません。