3.3. UEFI ファームウェアのシステム


ブートメディアの EFI/BOOT/grub.cfg 設定ファイルには、事前設定されたメニューエントリーのリストと、外観とブートメニュー機能を制御する他のディレクティブが含まれます。設定ファイルでは、Red Hat Enterprise Linux のデフォルトメニューエントリー (Test this media & install Red Hat Enterprise Linux 10) が以下のブロックで定義されます。

menuentry 'Test this media & install Red Hat Enterprise Linux 10.0' --class fedora --class gnu-linux --class gnu --class os {
	linuxefi /images/pxeboot/vmlinuz inst.stage2=hd:LABEL=RHEL-10-0-BaseOS-x86_64 rd.live.check quiet
	initrdefi /images/pxeboot/initrd.img
}
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ここでは、以下のようになります。

  • menuentry: エントリーのタイトルを定義します。これは引用符または二重引用符 (' または ") で指定されます。--class オプションを使用して、メニューエントリーを異なる クラス にグループ化できます。このクラスは、GRUB2 テーマを使用してスタイルを変更できます。

    注記

    上記の例で示すように、各メニューエントリー定義は中括弧 ({}) で囲む必要があります。

  • linuxefi: ブートするカーネル (例では /images/pxeboot/vmlinuz) と、その他の追加オプション (存在する場合) を定義します。

    これらのオプションをカスタマイズして、ブートエントリーの動作を変更できます。

    主なオプションは inst.ks= で、キックスタートファイルの場所を指定できます。ブート ISO イメージにキックスタートファイルを配置し、inst.ks= オプションを使用してその場所を指定できます。たとえば、kickstart.ks ファイルをイメージの root ディレクトリーに配置し、inst.ks=hd:LABEL=RHEL-10-0-BaseOS-x86_64:/kickstart.ks を使用できます。

    システムの dracut.cmdline(7) man ページに記載されている dracut オプションを使用することもできます。

    重要

    ディスクラベルを使用して特定のドライブを参照する場合 (例: inst.stage2=hd:LABEL=RHEL-10-BaseOS-x86_64)、すべてのスペースを \x20 に置き換えます。

  • initrdefi: ロードする初期 RAM ディスク (initrd) イメージの場所。

grub.cfg 設定ファイルで使用されるその他のオプションは以下のとおりです。

  • set timeout: デフォルトのメニューエントリーが自動的に使用される前に、ブートメニューが表示される時間の長さを決定します。デフォルト値は 60 です。つまり、メニューが 60 秒間表示されます。この値を -1 に設定すると、タイムアウトを完全に無効にします。

    注記

    この設定によりデフォルトのブートエントリーがすぐに有効になるため、ヘッドレスインストールの実行時にタイムアウトを 0 に設定すると便利です。

  • submenu: submenu ブロックを使用すると、メインメニューにエントリーを表示する代わりに、サブメニューを作成してその下にいくつかのエントリーをグループ化できます。デフォルト設定の Troubleshooting サブメニューには、既存のシステムをレスキューするエントリーが含まれます。

    エントリーのタイトルは引用符または二重引用符 (' または ") です。

    submenu ブロックには上記のように 1 つ以上の menuentry 定義が含まれ、ブロック全体が中括弧 ({}) で囲まれています。以下に例を示します。

    submenu 'Submenu title' {
      menuentry 'Submenu option 1' {
        linuxefi /images/pxeboot/vmlinuz inst.stage2=hd:LABEL=RHEL-10-0-BaseOS-x86_64 nomodeset quiet
        initrdefi /images/pxeboot/initrd.img
      }
      menuentry 'Submenu option 2' {
        linuxefi /images/pxeboot/vmlinuz inst.stage2=hd:LABEL=RHEL-10-0-BaseOS-x86_64 inst.rescue quiet
        initrdefi /images/pxeboot/initrd.img
      }
    }
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  • set default: デフォルトエントリーを決定します。エントリー番号は 0 から始まります。3 番目 のエントリーをデフォルトのエントリーに設定する場合は、set default=2 などを使用します。
  • theme: GRUB2 テーマファイルを含むディレクトリーを決定します。テーマを使用して、ブートローダーの視覚的な要素 (背景、フォント、および特定の要素の色) をカスタマイズできます。
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