3.6. Kea の loggers の設定


重大度レベルなどのログ設定をカスタマイズする場合は、Kea の loggers を設定します。

デフォルトでは、Kea は次の場所にログメッセージを書き込みます。

  • systemd ジャーナル
  • /var/log/messages ファイル (rsyslogd サービスが実行中の場合)

前提条件

  • kea-dhcp4 および kea-dhcp6 サービスが設定され、実行されている。
  • root ユーザーとしてログインしている。

手順

  1. IPv4 ネットワークを設定する場合:

    1. /etc/kea/kea-dhcp4.conf ファイルを編集し、Dhcp4 パラメーターに loggers 設定を追加します。以下に例を示します。

      {
        "Dhcp4": {
          ...,
          "loggers":[
            {
              "name":"kea-dhcp4",
              "output-options":[
                 {
                  "output":"kea-dhcp4.log",
                  "maxsize":104857600,
                  "maxver":5
                 }
              ],
              "severity":"INFO",
            }
          ],
          ...
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      この例で指定されている設定は次のとおりです。

      name
      logger 設定を適用するバイナリーの名前を定義します。
      output
      /var/lib/kea/ ディレクトリー内のログファイル名を設定します。
      maxsize
      Kea がログファイルをローテーションするまでのログファイルの最大サイズを設定します。デフォルト値は 10240000 バイトです。
      maxver
      Kea が保持するローテーションされたバージョンの最大数を設定します。maxsize 値が 204800 バイト未満の場合、ローテーションが無効になることに注意してください。
      severity
      ログに記録されるメッセージのカテゴリーを指定します。NONEFATALERRORWARNINFO、および DEBUG のいずれかを値として設定できます。Kea は設定された重大度以上のメッセージのみをログに記録します。
    2. 設定ファイルの構文を検証します。

      # kea-dhcp4 -t /etc/kea/kea-dhcp4.conf
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      コマンドで Syntax check failed が返された場合は、レポートに表示されているエラーを修正します。

    3. kea-dhcp4 サービスを再起動します。

      # systemctl restart kea-dhcp4
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  2. IPv6 ネットワークを設定する場合:

    1. /etc/kea/kea-dhcp6.conf ファイルを編集し、loggers 設定を Dhcp6 パラメーターに追加します。以下に例を示します。

      {
        "Dhcp6": {
          ...,
          "loggers":[
            {
              "name":"kea-dhcp6",
              "output-options":[
                 {
                  "output":"kea-dhcp6.log",
                  "maxsize":104857600,
                  "maxver":5
                 }
              ],
              "severity":"INFO",
            }
          ],
          ...
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    2. 設定ファイルの構文を検証します。

      # kea-dhcp6 -t /etc/kea/kea-dhcp6.conf
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      コマンドで Syntax check failed が返された場合は、レポートに表示されているエラーを修正します。

    3. kea-dhcp6 サービスを再起動します。

      # systemctl restart kea-dhcp6
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検証

  • 設定したログファイルを監視して、期待される重大度のメッセージが表示されていることを確認します。
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