3.4. Kea リースデータベース
DHCP リースは、Kea がネットワークアドレスをクライアントに割り当てる期間です。リースデータベースには、Media Access Control (MAC) アドレスに割り当てられた IP アドレスや、リースの有効期限が切れたときのタイムスタンプなど、割り当てられたリースに関する情報が含まれています。
リースデータベース内のタイムスタンプは、すべて協定世界時 (UTC) です。
Kea は次のリースバックエンドをサポートしています。
memfile(デフォルト)ディスクに保存されるテキストベースのファイル。デフォルトでは、Kea は DHCP リースを次のファイルに保存します。
-
DHCPv4 の場合:
/var/lib/kea/kea-leases4.csv DHCPv6 の場合:
/var/lib/kea/kea-leases6.csv警告これらのファイルを手動で更新すると、不整合やファイルの破損が発生する可能性があります。パフォーマンス上の理由から、Kea はリースデータをメモリーに保存し、実行時にリースファイルを監視しません。手動で編集すると、Kea が次にファイルを更新するときに、編集内容がオーバーライドされる可能性があります。
-
DHCPv4 の場合:
mysql- MySQL データベースバックエンド。
pgsql- PostgreSQL データベースバックエンド。
たとえば、Kea は次の場合にリースデータベースを更新します。
- リースの更新時
- グレースフルシャットダウン時
- 定期的なリースファイルクリーンアップ (LFC) プロセス中
- API 経由で要求された時