2.3. カスタムブートイメージの作成
Red Hat が提供するブートイメージのカスタマイズが完了したら、加えた変更を含む新規イメージを作成します。以下の手順に従います。
手順3 ISO イメージの作成
- すべての変更が作業ディレクトリーに含まれていることを確認してください。例えば、アドオンをテストする場合は、
product.img
をimages/
ディレクトリーに配置します。 - 作業ディレクトリーが抽出した ISO イメージのトップレベルのディレクトリーであることを確認します。例えば、
/tmp/ISO/iso
。 - genisoimage を使用して、新規 ISO イメージを作成します。
#
genisoimage -U -r -v -T -J -joliet-long -V "RHEL-7.1 Server.x86_64" -volset "RHEL-7.1 Server.x86_64" -A "RHEL-7.1 Server.x86_64" -b isolinux/isolinux.bin -c isolinux/boot.cat -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table -eltorito-alt-boot -e images/efiboot.img -no-emul-boot -o ../NEWISO.iso .上記の例では、以下のようになります。- 同じディスクにファイルを読み込む場所を必要とするオプションに
LABEL=
ディレクティブを使用している場合は、-V
、-volset
、-A
のオプションの値がイメージのブートローダー設定と一致することを確認してください。ブートローダーの設定 (BIOS の場合はisolinux/isolinux.cfg
、UEFI の場合はEFI/BOOT/grub.cfg
) がinst.stage2=LABEL=disk_label
スタンザを使用して同じディスクからインストーラーの 2 番目のステージを読み込む場合は、ディスクラベルが一致する必要があります。重要ブートローダー設定ファイルで、ディスクラベルのすべてのスペースを\x20
に置き換えます。例えば、RHEL 7.1
というラベルの ISO イメージを作成する場合、ブートローダー設定ではRHEL\x207.1
を使用してこのラベルを参照します。 -o
オプションの値 (-o ../NEWISO.iso
) を、新しいイメージのファイル名に置き換えます。この例の値は、現在のディレクトリーの上にNEWISO.iso
ファイルを作成します。
このコマンドに関する詳細は、genisoimage(1)
man ページを参照してください。 - MD5 チェックサムをイメージに埋め込みます。このステップを実行しないと、イメージ検証チェック (ブートローダー設定の
rd.live.check
オプション) に失敗し、インストールを続行できなくなります。#
implantisomd5 ../NEWISO.isoこの例では、../NEWISO.iso をこの前のステップで作成した ISO イメージのファイル名と場所で置き換えます。
ここまでの手順が完了したら、この新規 ISO イメージを物理メディアやネットワークサーバーに書き込んで物理的ハードウェア上で起動するか、これを使用して仮想マシンのインストールを開始できます。ブートメディアおよびネットワークサーバーの準備方法は 『Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド』 を、ISO イメージを使った仮想マシンの作成方法は 『Red Hat Enterprise Linux 7 仮想化スタートガイド』 を参照してください。