2. ISO イメージを使った作業
本セクションでは、Red Hat が提供する ISO イメージの抽出と、本ガイドにある手順による変更を含む新規ブートイメージの作成方法について説明します。
2.1. Red Hat Enterprise Linux Boot イメージの抽出
インストーラーのカスタマイズを開始する前に、Red Hat が提供するブートイメージをダウンロードします。このイメージは、本ガイドでの手順を実行するために必要なものです。
アカウントにログインした後に、Red Hat カスタマーポータルから Red Hat Enterprise Linux 7 ブートメディアを取得できます。アカウントには、Red Hat Enterprise Linux 7 イメージをダウンロードするのに十分なエンタイトルメントが必要です。
カスタマーポータルから Binary DVD または Boot ISO イメージをダウンロードします。本ガイドの手順を使用して変更することができます。KVM Guest Image や Supplementary DVD などの利用可能なダウンロードも可能です。イメージの バリアント (Serverや ComputeNode など) は重要ではありませんが、いずれのバリアントも使用できます。
Binary DVD および Boot ISO ダウンロードに関する詳細なダウンロード手順および説明は、『Red Hat Enterprise Linux 7 』 を参照してください。
選択した iso イメージのダウンロードが完了したら、以下の手順に従ってコンテンツを抽出し、修正できるようにします。
手順1 ISO イメージの抽出
- ダウンロードしたイメージをマウントします。
#
mount -t iso9660 -o loop path/to/image.iso /mnt/isopath/to/image.iso をダウンロードした ISO へのパスで置き換えます。ターゲットとするディレクトリー (/mnt/iso
) が存在し、そこに他のものがマウントされていないことを確認します。 - ISO イメージのコンテンツを配置する作業ディレクトリーを作成します。
$
mkdir /tmp/ISO - マウントされたイメージのすべてのコンテンツを新しい作業ディレクトリーにコピーします。
-p
オプションを使用して、ファイルおよびディレクトリーのパーミッションと所有権を保持するようにしてください。#
cp -pRf /mnt/iso /tmp/ISO - イメージをアンマウントします。
#
umount /mnt/iso
展開が終了したら、ISO イメージは
/tmp/ISO
に抽出され、ここでコンテンツの修正ができます。続ける「ブートメニューのカスタマイズ」また「インストーラーアドオンの開発」.変更が完了したら、の手順を使用して、変更された新しい ISO イメージを作成します。「カスタムブートイメージの作成」 .