21.2. コアダンプでのアプリケーションのクラッシュの記録
アプリケーションのクラッシュを記録するには、コアダンプの保存内容を設定し、システムに関する情報を追加します。
手順
コアダンプを有効にします。
/etc/systemd/system.conf
ファイルを編集し、DefaultLimitCORE
を含む行を以下のように変更します。DefaultLimitCORE=infinity
システムを再起動します。
# shutdown -r now
コアダンプサイズの制限を削除します。
# ulimit -c unlimited
この変更を元に戻すには、unlimited の代わりに 0 を指定してコマンドを実行します。
- アプリケーションがクラッシュすると、コアダンプが生成されます。コアダンプのデフォルトの場所は、クラッシュ発生時のアプリケーションの作業ディレクトリーです。
SOS レポートを作成して、システムに関する追加情報を提供します。
# sosreport
これにより、設定ファイルのコピーなど、システムに関する情報が含まれる .tar アーカイブが作成されます。
デバッグが行われるコンピューターに、コアダンプと SOS レポートを移動します。既知の場合は、実行可能ファイルも転送します。
重要実行可能ファイルが不明な場合は、コアファイルの後続の分析で特定します。
- オプション:コアダンプと SOS レポートを移動後に削除して、ディスク領域を解放します。
関連情報
- ナレッジベースアーティクル: アプリケーションがクラッシュまたはセグメンテーション違反が発生した時にコアファイルのダンプを有効にする
- ナレッジベースアーティクル: Red Hat Enterprise Linux 4.6 以降での sosreport のロールと取得方法