パート VI. パフォーマンスの監視
開発者は、パフォーマンスに最も大きな影響を与えるプログラムの部分にフォーカスできるようにプログラムのプロファイルを作成します。収集されるデータのタイプには、プロセッサーの時間を最も多く消費するプログラムのセクションや、メモリーが割り振られる場所などがあります。プロファイルでは、実際のプログラムの実行からデータを収集します。そのため、収集されるデータの質は、プログラムが実施する実際のタスクに影響されます。プロファイル時に実施されるタスクは、実際の使用を表すものでなければなりません。 これにより、プログラムの実際の使用に起因する問題への対応を開発時に行えるようになります。
Red Hat Enterprise Linux には、プロファイリングデータを収集する各種ツール (Valgrind、OProfile、perf
および SystemTap) が多数含まれています。各ツールは、以下のセクションで説明されているように、特定のプロファイルの実行に適しています。