18.2. 以下に例を示します。例: Makefile を使用した C プログラムの構築
以下の例の手順に従い、Makefile を使用してサンプル C プログラムを構築します。
前提条件
手順
hellomake
ディレクトリーを作成して、そのディレクトリーに移動します。$ mkdir hellomake $ cd hellomake
以下の内容で
hello.c
ファイルを作成します。#include <stdio.h> int main(int argc, char *argv[]) { printf("Hello, World!\n"); return 0; }
以下の内容で
Makefile
ファイルを作成します。CC=gcc CFLAGS=-c -Wall SOURCE=hello.c OBJ=$(SOURCE:.c=.o) EXE=hello all: $(SOURCE) $(EXE) $(EXE): $(OBJ) $(CC) $(OBJ) -o $@ %.o: %.c $(CC) $(CFLAGS) $< -o $@ clean: rm -rf $(OBJ) $(EXE)
注意Makefile レシピの行は、Tab 文字で開始する必要があります。ブラウザーから上記のテキストをコピーする場合、スペースを代わりに貼り付けてしまう可能性があります。この場合、手動で修正します。
make
を実行します。$ make gcc -c -Wall hello.c -o hello.o gcc hello.o -o hello
このコマンドで、実行可能ファイル
hello
が作成されます。この実行可能ファイル
hello
を実行します。$ ./hello Hello, World!
Makefile ターゲットの
clean
を実行して、作成されたファイルを削除します。$ make clean rm -rf hello.o hello