7.3. kdump のカーネルドライバーのブラックリスト化
カーネルドライバーのブラックリスト化により、それらの読み込みや使用が禁止されます。/etc/sysconfig/kdump
ファイルでドライバーを追加すると、kdump initramfs
がブラックリストに指定したモジュールを読み込まなくなります。
カーネルドライバーをブラックリストに登録すると、oom
killer またはその他のクラッシュカーネルの障害を防ぐことができます。カーネルドライバーをブラックリストに指定するには、/etc/sysconfig/kdump
ファイルの KDUMP_COMMANDLINE_APPEND=
変数を更新し、以下のブラックリストオプションのいずれかを指定できます。
-
rd.driver.blacklist=<modules>
-
modprobe.blacklist=<modules>
手順
ブラックリストに指定するカーネルモジュールを選択します。
$ lsmod Module Size Used by fuse 126976 3 xt_CHECKSUM 16384 1 ipt_MASQUERADE 16384 1 uinput 20480 1 xt_conntrack 16384 1
lsmod
コマンドは、現在実行中のカーネルに読み込まれているモジュールのリストを表示します。以下のように
/etc/sysconfig/kdump
ファイルのKDUMP_COMMANDLINE_APPEND=
行を更新します。KDUMP_COMMANDLINE_APPEND="rd.driver.blacklist=hv_vmbus,hv_storvsc,hv_utils,hv_netvsc,hid-hyperv"
また、以下のように
/etc/sysconfig/kdump
ファイルのKDUMP_COMMANDLINE_APPEND=
行を更新することもできます。KDUMP_COMMANDLINE_APPEND="modprobe.blacklist=emcp modprobe.blacklist=bnx2fc modprobe.blacklist=libfcoe modprobe.blacklist=fcoe"
kdump サービスを再起動します。
$ systemctl restart kdump