第3章 Tuned
3.1. Tuned の概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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Tuned は、
udev を使用して接続されたデバイスを監視し、選択したプロファイルに従ってシステム設定を動的にチューニングするデーモンです。Tuned には、高スループット、低レイテンシー、省電力などの一般的なユースケース向けの定義済みプロファイルが多数含まれています。各プロファイル向けに定義されたルールを変更し、特定のデバイスのチューニング方法をカスタマイズできます。特定のプロファイルによるシステム設定に加えられたすべての変更を元に戻すには、別のプロファイルに切り替えるか、tuned サービスを非アクティブ化します。
注記
Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降では、Tuned を
no-daemon モード で実行できますが、常駐メモリーは必要ありません。このモードでは、tuned が設定を適用して終了します。この モードでは、D-Bus サポート、ホットプラグサポート、または設定のロールバックサポートなど、多くの tuned 機能がないため、no-daemon モードはデフォルトで無効になっています。no-daemon モード を有効にするには、/etc/tuned/tuned-main.conf ファイルで daemon = 0 を設定します。
静的 チューニングは、主に事前定義された
sysctl 設定および sysfs 設定の適用と ethtool などの複数の設定ツールのワンショットアクティベーションで設定されます。また、Tuned はシステムコンポーネントの使用を監視し、その監視情報に基づいてシステム設定を動的にチューニングします。
動的なチューニングでは、所定のシステムの稼働時間中に各種システムコンポーネントを異なる方法で使用する方法が考慮されます。たとえば、ハードドライブは起動時およびログイン時に頻繁に使用されますが、Web ブラウザーや電子メールクライアントなどのアプリケーションをユーザーが主に使用する場合はほとんど使用されません。同様に、CPU とネットワークデバイスは、異なるタイミングで使用されます。Tuned は、これらのコンポーネントのアクティビティーを監視し、その使用の変化に対応します。
実際の例として、一般的なオフィスワークステーションを考えます。通常、イーサネットのネットワークインターフェイスはほとんど使用されず、ほんの数件の電子メールがたまに送受信されるか、Web ページが数ページロードされる程度だとします。このような負荷の場合、ネットワークインターフェイスはデフォルト設定のように常に最高速度で動作する必要はありません。Tuned には、ネットワークデバイスの監視とチューニングのプラグインがあり、これによりこの低アクティビティーを検出して自動的にそのインターフェイスの速度を下げることができるため、通常は電力使用量が低くなります。DVD イメージをダウンロードしているとき、または大きな添付ファイル付きの電子メールが開いている場合など、インターフェイスのアクティビティーが長期間にわたって増加すると、tuned はこれを検出し、アクティビティーレベルが高い間にインターフェイスの速度を最大に設定します。この原則は、CPU およびハードディスクの他のプラグインにも使用されます。
動的チューニングは Red Hat Enterprise Linux ではグローバルに無効になり、
/etc/tuned/tuned-main.conf ファイルを編集し、dynamic_tuning フラグを 1 に変更することで有効にできます。
3.1.1. プラグイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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Tuned は、監視プラグインと チューニング プラグインの 2 種類のプラグイン を使用します。モニタリングプラグインは、稼働中のシステムから情報を取得するために使用されます。現在、以下の監視プラグインが実装されています。
disk- デバイスおよび測定間隔ごとのディスク負荷 (IO 操作の数) を取得します。
net- ネットワークカードおよび測定間隔ごとのネットワーク負荷 (転送済みパケットの数) を取得します。
load- CPU および測定間隔ごとの CPU 負荷を取得します。
監視プラグインの出力は、動的チューニング向けチューニングプラグインによって使用できます。現在実装されている動的チューニングアルゴリズムは、パフォーマンスと省電力のバランスを取るため、パフォーマンスプロファイルで無効になります( tuned プロファイルで個々のプラグインの動的チューニングを有効または無効にできます)。監視プラグインは、有効ないずれかのチューニングプラグインでメトリックが必要な場合に必ず自動的にインスタンス化されます。2 つのチューニングプラグインで同じデータが必要な場合は、監視プラグインのインスタンスが 1 つだけ作成され、データが共有されます。
各チューニングプラグインは、個別のサブシステムをチューニングし、tuned プロファイルから設定される複数のパラメーターを取得します。各サブシステムには、チューニングプラグインの個別インスタンスで処理される複数のデバイス (複数の CPU やネットワークカードなど) を含めることができます。また、個別デバイスの特定の設定もサポートされます。提供されたプロファイルはワイルドカードを使用して個々のサブシステムのすべてのデバイスを照合します(これを変更する方法の詳細については、「カスタムプロファイル」を参照してください)。これにより、プラグインは必要な目標(選択されたプロファイル)に従ってこれらのサブシステムをチューニングできます。ユーザーが必要とする唯一のことは、正しい tuned プロファイルを選択することです。
現時点では、以下のチューニングプラグインが実装されています (動的チューニングはこれらの一部のプラグインのみで実装され、プラグインでサポートされたパラメーターもリストされます)。
cpu- CPU ガバナーを
governorパラメーターで指定された値に設定し、CPU 負荷に応じて PM QoS CPU DMA レイテンシーを動的に変更します。CPU 負荷がload_thresholdパラメーターで指定された値よりも低い場合、レイテンシーはlatency_highパラメーターで指定された値に設定されます。それ以外の場合は、latency_lowで指定された値に設定されます。レイテンシーを特定の値に強制し、さらに動的に変更しないようにすることもできます。これは、force_latencyパラメーターを必要なレイテンシー値に設定することで実行できます。 eeepc_she- CPU 負荷に応じて FSB 速度を動的に設定します。この機能は一部のネットブックで利用でき、Asus Super buf Engine としても知られています。CPU 負荷が
load_threshold_powersaveパラメーターで指定された値以下の場合、プラグインはshe_powersaveパラメーターで指定された値に FSB の速度を設定します(FSB 周波数と対応する値の詳細は、カーネルのドキュメントを参照してください。ほとんどのユーザーに対して機能するはずです)。CPU 負荷がload_threshold_normalパラメーターで指定された値以上である場合、FSB 速度はshe_normalパラメーターで指定された値に設定されます。静的チューニングはサポートされず、プラグインは透過的に無効になります (この機能のハードウェアサポートが検出されない場合) net- wake-on-lan を
wake_on_lanパラメーターで指定された値に設定します( ethtool ユーティリティーと同じ構文を使用します)。また、インターフェイスの使用状況に応じてインターフェイス速度が動的に変更します。 sysctl- プラグインパラメーターで指定されたさまざまな
sysctl設定を設定します。構文はname=valueです。nameは sysctl ツールが提供する名前と同じです。このプラグインは、他のプラグインで指定できない設定を変更する必要がある場合に使用します (ただし、設定を特定のプラグインで指定できる場合は、そのプラグインを使用することが推奨されます)。 usb- USB デバイスの autosuspend タイムアウトを、
autosuspendパラメーターで指定した値に設定します。値が 0 の場合は、autosuspend が無効になります。 vmtransparent_hugepagesパラメーターのブール値に応じて、Transparent Huge Page を有効または無効にします。audio- オーディオコーデックの autosuspend タイムアウトを、
timeoutパラメーターで指定された値に設定します。現在、snd_hda_intelおよびsnd_ac97_codecがサポートされています。値0は、autosuspend が無効になっていることを意味します。また、ブール値パラメーターreset_controllerをtrueに設定することで、コントローラーを強制的にリセットすることもできます。 disk- elevator を
elevatorパラメーターで指定された値に設定します。また、ALPM をalpmパラメーターで指定された値に設定し、ASPM をaspmパラメーターで指定された値に設定し、 スケジューラークォンタムをscheduler_quantumパラメーターで指定された値に、ディスクスピンダウンタイムアウトをspindownパラメーターで指定された値に、diskreadaheadを readahead パラメーターで指定された値に乗算できます。また、現在のディスクの readahead 値にはreadahead_multiplyパラメーターで指定された定数を乗算できます。さらに、このプラグインにより、現在のドライブ使用状況に応じてドライブの高度な電力管理設定と spindown タイムアウト設定が動的に変更されます。動的チューニングは、ブール値パラメーターdynamicで制御でき、デフォルトで有効になっています。注記別のディスクの readahead 値を指定する tuned プロファイルを適用すると、ディスク先読み値の設定が上書きされます(udevルールを使用して設定されている場合)。Red Hat は、tuned ツールを使用してディスク先読み値を調整することを推奨します。 mountsdisable_barriersパラメーターのブール値に応じて、マウントのバリアを有効または無効にします。script- このプラグインは、プロファイルがロードまたはアンロードされたときに実行する外部スクリプトの実行に使用されます。このスクリプトは、
起動または停止できる 1 つの引数によって呼び出されます(プロファイルの読み込み時にスクリプトが呼び出されるか、アンロードされるかによって異なります)。スクリプトファイル名は、scriptパラメーターで指定できます。スクリプトで停止アクションを正しく実装し、変更したすべての設定を起動アクション中に元に戻す必要がああることに注意してください。便宜上、関数Bash ヘルパースクリプトはデフォルトでインストールされ、そで定義されているさまざまな関数をインポートして使用できます。この機能は、主に後方互換性を維持するために提供されます。この機能は最終手段として使用し、必要な設定を指定できる他のプラグインが存在する場合は、そのプラグインを使用することが推奨されます。 sysfs- プラグインパラメーターで指定されたさまざまな
sysfs設定を設定します。構文はname=valueです。nameは使用するsysfsパスです。このプラグインは、他のプラグインで指定できない設定を変更する必要がある場合に使用します (設定を特定のプラグインで指定できる場合は、そのプラグインを使用することが推奨されます)。 video- ビデオカードのさまざまな省電力レベルを設定します (現時点では、Radeon カードのみがサポートされます)。省電力レベルは、
radeon_powersaveパラメーターを使用して指定できます。サポートされる値は、デフォルトの、auto、low、mid、high、およびdynpmです。詳細については、http://www.x.org/wiki/RadeonFeature#KMS_Power_Management_Options を参照してください。このプラグインは試験目的で提供され、今後のリリースで変更されることがあることに注意してください。 bootloader- カーネルブートコマンドラインにパラメーターを追加します。このプラグインは、レガシー GRUB 1 および GRUB 2 をサポートし、さらに Extensible Firmware Interface (EFI) を使用する GRUB をサポートします。grub2
_cfg_file オプションで、grub2 設定ファイルのカスタマイズされた標準以外の場所を指定できます。これらのパラメーターは、現在の grub 設定とそのテンプレートに追加されます。カーネルパラメーターを有効にするには、マシンを再起動する必要があります。パラメーターは次の構文で指定できます。cmdline=arg1 arg2 ... argn.
cmdline=arg1 arg2 ... argn.Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.1.2. インストールと使用方法 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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tuned パッケージをインストールするには、root として次のコマンドを実行します。
yum install tuned
yum install tuned
tuned パッケージのインストールでは、お使いのシステムに最適なプロファイルも事前に設定されます。現時点では、以下のカスタマイズ可能なルールに従ってデフォルトのプロファイルが選択されます。
throughput-performance- これは、コンピューターノードとして動作する Red Hat Enterprise Linux 7 オペレーティングシステムで事前に選択されます。このようなシステムの目的は、スループットパフォーマンスの最大化です。
virtual-guest- これは、仮想マシンで事前に選択されます。この目的はパフォーマンスの最大化です。最適なパフォーマンスに興味がない場合は、
balancedプロファイルまたはpowersaveプロファイルに変更することをお勧めします(を参照)。 balanced- これは、他のすべてのケースで事前に選択されます。この目的は、パフォーマンスと電力消費の調和です。
tuned を起動するには、root で以下のコマンドを実行します。
systemctl start tuned
systemctl start tuned
マシンが起動するたびに tuned を有効にするには、次のコマンドを入力します。
systemctl enable tuned
systemctl enable tuned
プロファイルや他のプロファイルの選択など、その他の tuned コントロールには、以下を使用します。
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tuned-adm
tuned-adm
このコマンドでは、tuned サービスが実行されている必要があります。
インストールされた利用可能なプロファイルを参照するには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm list
tuned-adm list
現在アクティブなプロファイルを参照するには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm active
tuned-adm active
プロファイルを選択またはアクティブ化するには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm profile profile
tuned-adm profile profile
以下に例を示します。
tuned-adm profile powersave
tuned-adm profile powersave
試験目的で提供された機能として、複数のプロファイルを一度に選択することができます。tuned アプリケーションは、ロード中にそれらをマージしようとします。競合が発生した場合は、最後に指定されたプロファイルの設定が優先されます。これは自動的に行われ、使用されるパラメーターの組み合わせが適切であるかどうかはチェックされません。あまり深く考えずにこの機能を使用すると、一部のパラメーターが反対の方向でチューニングされ、生産性が上がらないことがあります。このような状況の例として、
throughput-performance プロファイルを使用し、同時に spindown-disk プロファイルでディスクスピンダウンを 低い 値に設定することで、高い スループットのためにディスクを設定します。以下の例では、仮想マシンでの実行でパフォーマンスを最大化するようシステムが最適化され、同時に、低消費電力を実現するようシステムがチューニングされます (低消費電力が最優先である場合)。
tuned-adm profile virtual-guest powersave
tuned-adm profile virtual-guest powersave
既存のプロファイルを変更したり、インストール中に使用したのと同じロジックを使用したりせずに tuned がシステムに最適なプロファイルを推奨できるようにするには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm recommend
tuned-adm recommend
Tuned 自体には、手動で実行する場合に使用できる追加オプションがあります。ただし、このオプションは推奨されず、主にデバッグ目的で提供されています。利用可能なオプションは、以下のコマンドを使用して表示できます。
tuned --help
tuned --help
3.1.3. カスタムプロファイル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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ディストリビューション固有のプロファイルは、
/usr/lib/tuned/ ディレクトリーに保存されます。各プロファイルには独自のディレクトリーがあります。プロファイルは、tuned.conf という名前のメイン設定ファイルと、オプションでヘルパースクリプトなどの他のファイルで設定されます。
プロファイルをカスタマイズする必要がある場合は、プロファイルディレクトリーをカスタムプロファイルに使用される
/etc/tuned/ ディレクトリーにコピーします。同じ名前のプロファイルが 2 つある場合は、/etc/tuned/ に含まれるプロファイルが使用されます。
<!--
ディレクトリーに独自のプロファイルを作成して、特定のパラメーターが調整または上書きされた状態で
/usr/lib/tuned/ に含まれるプロファイルを使用することもできます。
tuned.conf ファイルには複数のセクションが含まれます。[main] セクションが 1 つあります。他のセクションはプラグインインスタンス向けの設定です。[main] セクションを含むすべてのセクションはオプションです。ハッシュ記号 (#) で始まる行はコメントです。
[main] セクションには、次のオプションがあります。
include=profile- 指定したプロファイルが含まれます。たとえば、
include=powersaveはpowersaveプロファイルが含まれます。
プラグインインスタンスが記述されるセクションは、以下のように書式化されます。
[NAME] type=TYPE devices=DEVICES
[NAME]
type=TYPE
devices=DEVICES
NAME は、ログで使用されるプラグインインスタンスの名前です。これは、任意の文字列です。TYPE は、チューニングプラグインのタイプです。チューニングプラグインのリストと説明については、「プラグイン」 を参照してください。DEVICES は、このプラグインインスタンスが処理するデバイスのリストです。
devices 行には、リスト、ワイルドカード(*)、および否定(!)を含めることができます。また、ルールを組み合わせることもできますdevices 行がない場合は、TYPE のシステムに存在する、または後で接続されたすべてのデバイスがプラグインインスタンスによって処理されます。これは、devices = * を使用する場合と同じです。プラグインのインスタンスが指定されない場合、プラグインは有効になりませんプラグインがさらに多くのオプションをサポートする場合は、プラグインセクションでそれらのプラグインを指定することもできます。オプションが指定されないと、デフォルト値が使用されます (インクルードされたプラグインで以前に指定されていない場合)。プラグインオプションのリストについては、「プラグイン」 を参照してください。
例3.1 プラグインインスタンスの記述
以下の例では、
sda や sdb などの sd で始まるすべてのものに一致し、それらに対するバリアは無効になりません。
[data_disk] type=disk devices=sd* disable_barriers=false
[data_disk]
type=disk
devices=sd*
disable_barriers=false
以下の例では、
sda1 および sda2 以外はすべて一致します。
[data_disk] type=disk devices=!sda1, !sda2 disable_barriers=false
[data_disk]
type=disk
devices=!sda1, !sda2
disable_barriers=false
プラグインインスタンスのカスタム名を必要とせず、設定ファイルでインスタンスの定義が 1 つしかない場合、Tuned は以下の短い構文をサポートします。
[TYPE] devices=DEVICES
[TYPE]
devices=DEVICES
この場合は、
type 行を省略できます。タイプと同様に、インスタンスは名前で参照されます。上記の例は、以下のように書き換えることができます。
[disk] devices=sdb* disable_barriers=false
[disk]
devices=sdb*
disable_barriers=false
if the same section is specified more than multiple using the
include option, then the settings are merge.競合のため、設定をマージできない場合は、競合がある以前の設定よりも競合がある最後の定義が優先されます。場合によっては、以前に定義された内容がわからないことがあります。このような場合は、replace ブール値オプションを使用して、これを true に設定できます。これにより、同じ名前の以前の定義がすべて上書きされ、マージは行われません。
また、
enabled=false オプションを指定してプラグインを無効にすることもできます。これは、インスタンスが定義されない場合と同じ効果になります。include オプションから以前の定義を再定義し、カスタムプロファイルでプラグインをアクティブにしない場合は、プラグインを無効にすると便利です。
以下は、
balanced プロファイルをベースとし、すべてのデバイスの ALPM が最大省電力に設定されるように拡張されたカスタムプロファイルの例です。
以下に、
isolcpus=2 をカーネルブートコマンドラインに追加するカスタムプロファイルの例を示します。
[bootloader] cmdline=isolcpus=2
[bootloader]
cmdline=isolcpus=2
変更を反映するには、プロファイルの適用後にマシンを再起動する必要があります。
3.1.4. Tuned-adm リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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システムを詳細に分析することは、非常に時間のかかる作業です。Red Hat Enterprise Linux 7 には、一般的なユースケース向けの定義済みプロファイルが多数含まれています。これらは、tuned-adm ユーティリティーを使用して簡単にアクティベートできます。プロファイルを作成、変更、および削除することも可能です。
利用可能な全プロファイルをリスト表示して、現在アクティブなプロファイルを特定するには、以下を実行します。
tuned-adm list
tuned-adm list
現在アクティブなプロファイルのみを表示するには、以下を実行します。
tuned-adm active
tuned-adm active
別のプロファイルに切り替える場合は、以下を実行します。
tuned-adm profile profile_name
tuned-adm profile profile_name
例を示します。
tuned-adm profile latency-performance
tuned-adm profile latency-performance
すべてのチューニングを無効にする場合は、以下を実行します。
tuned-adm off
tuned-adm off
一般的なユースケースの事前定義済みのプロファイルのリストを以下に示します。
備考
以下のプロファイルは、使用されているリポジトリーファイルに応じて、ベースパッケージでインストールされる場合とされない場合があります。システムにインストールされている tuned プロファイルを表示するには、root で以下のコマンドを実行します。
tuned-adm list
tuned-adm list
インストールする tuned プロファイルの一覧を表示するには、root で以下のコマンドを実行します。
yum search tuned-profiles
yum search tuned-profiles
tuned プロファイルをシステムにインストールするには、root で以下のコマンドを実行します。
yum install tuned-profiles-profile-name
yum install tuned-profiles-profile-name
profile-name は、インストールするプロファイルに置き換えます。
balanced- デフォルトの省電力プロファイル。パフォーマンスと電力消費のバランスを取ることが目的です。可能な限り、自動スケーリングと自動チューニングを使用しようとします。ほとんどの負荷で良い結果をもたらします。唯一の欠点はレイテンシーが増加することです。現在の tuned リリースでは、CPU、ディスク、音声、およびビデオプラグインが有効になり、conservative ガバナーが有効になります。
radeon_powersaveはautoに設定されます。 powersave- 省電力パフォーマンスを最大化するプロファイル。実際の電力消費を最小化するためにパフォーマンスを調整できます。現在の tuned リリースでは、USB 自動サスペンド、WiFi 省電力、および SATA ホストアダプターの ALPM 省電力が有効になります。また、ウェイクアップ率が低いシステムのマルチコアの省電力をスケジュールし、ondemand ガバナーを有効にします。さらに、AC97 音声省電力と、システムに応じて HDA-Intel 省電力 (10 秒のタイムアウト) が有効になります。KMS が有効なサポート対象 Radeon グラフィックカードがシステムに搭載されている場合は、自動省電力に設定されます。Asus Eee PC では、動的な Super Hybrid Engine が有効になります。備考
省電力プロファイルが必ずしも最も効率的であるとは限りません。定義された量の作業を行う場合 (たとえば、動画ファイルをトランスコードする必要がある場合) を考えてください。トランスコードがフルパワーで実行される場合に、マシンが少ない電力を消費することがあります。これは、タスクがすぐに完了し、マシンがアイドル状態になり、非常に効率的な省電力モードに自動的に切り替わることがあるためです。その一方で、調整されたマシンでファイルをトランスコードすると、マシンはトランスコード中に少ない電力を消費しますが、処理に時間がかかり、全体的な消費電力は高くなることがあります。このため、balancedプロファイルが一般的に適切なオプションになります。 throughput-performance- 高スループットに最適化されたサーバープロファイル。省電力メカニズムが無効になり、sysctl 設定を有効にして、ディスク、ネットワーク IO、および
deadlineスケジューラーへの切り替えを行います。CPU ガバナーは、performanceに設定されます。 latency-performance- 低レイテンシーに最適化されたサーバープロファイル。省電力メカニズムが無効になり、レイテンシーを向上させる sysctl 設定が有効になります。CPU ガバナーは
performanceに設定され、CPU は低い C 状態にロックされます(PM QoS を使用)。 network-latency- 低レイテンシーネットワークチューニング向けプロファイル。
latency-performanceプロファイルに基づいています。また、透過的な巨大ページと NUMA 調整が無効になり、複数の他のネットワーク関連の sysctl パラメーターがチューニングされます。 network-throughput- スループットネットワークチューニング向けプロファイル。
throughput-performanceプロファイルに基づいています。また、カーネルネットワークバッファーが増加されます。 virtual-guest- エンタープライズストレージプロファイルに基づいた、Red Hat Enterprise Linux 7 仮想マシンおよび VMware ゲスト向けに設計されたプロファイルで、他のタスクの中で、仮想メモリーのスワップを減らしディスクの readahead 値を増やします。ディスクバリアは無効になりません。
virtual-hostenterprise-storageプロファイルに基づく仮想ホスト向けプロファイル。仮想メモリーの swappiness を減らし、ディスクの readahead 値を増やし、ダーティーページのより積極的な値を可能にします。oracle- Oracle データベース向けに最適化されたプロファイルは、
throughput-performanceプロファイルに基づいて読み込まれます。これにより Transparent Huge Page が無効になり、一部の他のパフォーマンス関連カーネルパラメーターが変更されます。このプロファイルは、tuned-profiles-oracle パッケージで利用できます。これは、Red Hat Enterprise Linux 6.8 以降で利用可能です。 desktopbalancedプロファイルに基づく、デスクトップに最適化されたプロファイル。対話型アプリケーションの応答を向上させるスケジューラーオートグループが有効になります。cpu-partitioningcpu-partitioningプロファイルは、システム CPU を分離されたハウスキーピング CPU に分割します。分離された CPU のジッターと割り込みを減らすために、プロファイルは分離された CPU を、ユーザー空間プロセス、可動カーネルスレッド、割り込みハンドラー、およびカーネルタイマーから削除します。ハウスキーピング CPU は、すべてのサービス、シェルプロセス、およびカーネルスレッドを実行できます。/etc/tuned/プロファイルを設定できます。設定オプションは以下のようになります。cpu-partitioning-variables.conf ファイルで cpu-partitioningisolated_cores=cpu-list- 分離する CPU をリスト表示します。分離された CPU のリストはコンマで区切るか、ユーザーが範囲を指定できます。3-5 などのダッシュを使用して範囲を指定でき
ます。このオプションは必須です。このリストにない CPU は、自動的にハウスキーピング CPU と見なされます。 no_balance_cores=cpu-list- システム全体のプロセスの負荷分散時に、カーネルに考慮されない CPU のリストを表示します。このオプションは任意です。通常、これは
isolated_coresと同じリストです。
cpu-partitioningの詳細は、tuned-profiles-cpu-partitioning(7) の man ページを参照してください。
注記
さらに製品固有なプロファイルまたはサードパーティー製の Tuned プロファイルが利用可能なことがあります。このようなプロファイルは通常、個別の RPM パッケージで提供されます。
追加の定義済みプロファイルは、
Optional チャンネルで利用可能な tuned-profiles-compat パッケージでインストールできます。これらのプロファイルは、後方互換性を維持するために提供され、開発は行われていません。基本パッケージの一般的なプロファイルを使用すると、ほとんどの場合、同等のことやそれ以外のことも行えます。特別な理由がない限り、基本パッケージのプロファイルを使用することが推奨されます。互換プロファイルは以下のとおりです。
default- これは、利用可能なプロファイルの省電力への影響が最も低く、調整 された の CPU プラグインおよびディスクプラグインのみを有効にします。
desktop-powersave- デスクトップシステム向けの節電プロファイル。SATA ホストアダプターの ALPM 省電力と、tuned の CPU、イーサネット、およびディスクプラグインを有効にします。
laptop-ac-powersave- AC 電源で稼働するノートパソコン向け省電力プロファイル (影響度は中)。SATA ホストアダプターの ALPM 省電力、WiFi 省電力、および tuned の CPU、イーサネット、およびディスクプラグインを有効にします。
laptop-battery-powersave- バッテリーで稼働するラップトップ向け省電力プロファイル (影響度は大)。現在の tuned 実装では、
powersaveプロファイルのエイリアスです。 spindown-disk- スピンダウン時間を最大化する、従来の HDD が搭載されたマシン向け省電力プロファイル。tuned 省電力メカニズムを無効にし、USB 自動サスペンドを無効にし、Bluetooth を無効にし、Wi-Fi 省電力を有効にし、ログの同期を無効にし、ディスクライトバック時間を増やし、ディスクの swappiness を減らします。すべてのパーティションは、
noatimeオプションで再マウントされます。 enterprise-storage- I/O スループットを最大化する、エンタープライズ級のストレージ向けサーバープロファイル。
throughput-performanceプロファイルと同じ設定をアクティベートし、readahead 設定を乗算し、root 以外のパーティションおよびブートパーティション以外のパーティションでバリアを無効にします。
備考
物理マシンで
atomic-host プロファイルを使用し、仮想マシンで atomic-guest プロファイルを使用します。
Red Hat Enterprise Linux Atomic Host の tuned プロファイルを有効にするには、tuned-profiles-atomic パッケージをインストールします。root で次のコマンドを実行します。
yum install tuned-profiles-atomic
yum install tuned-profiles-atomic
Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 用に チューニング された 2 つのプロファイルは次のとおりです。
atomic-host- Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 向けに最適化されたプロファイル。ベアメタルサーバーでホストシステムとして使用する場合は、throughput-performance プロファイルを使用します。さらに、SELinux AVC キャッシュと PID 制限が増加し、netfilter 接続追跡がチューニングされます。
atomic-guest- Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 向けに最適化されたプロファイル (virtual-guest プロファイルに基づいてゲストシステムとして使用される場合)。さらに、SELinux AVC キャッシュと PID 制限が増加し、netfilter 接続追跡がチューニングされます。
備考
製品固有またはサードパーティーの tuned プロファイルが利用可能です。このようなプロファイルは通常、個別の RPM パッケージで提供されます。カーネルコマンドラインの編集を可能にする tuned プロファイル 3 つ(
realtime、realtime-virtual-host、および realtime-virtual-guest )が利用できます。
realtime プロファイルを有効にするには、tuned-profiles-realtime パッケージをインストールします。root で次のコマンドを実行します。
yum install tuned-profiles-realtime
yum install tuned-profiles-realtime
realtime-virtual-host プロファイルおよび realtime-virtual-guest プロファイルを有効にするには、tuned-profiles-nfv パッケージをインストールします。root で次のコマンドを実行します。
yum install tuned-profiles-nfv
yum install tuned-profiles-nfv
3.1.5. powertop2tuned リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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powertop2tuned ユーティリティーは、PowerTOP の提案からカスタムの tuned プロファイルを作成できるツールです。
powertop2tuned アプリケーションをインストールするには、root で以下のコマンドを実行します。
yum install tuned-utils
yum install tuned-utils
カスタムプロファイルを作成するには、以下のコマンド root で実行します。
powertop2tuned new_profile_name
powertop2tuned new_profile_name
デフォルトでは、現在選択されている tuned プロファイルをベースに
/etc/tuned ディレクトリーにプロファイルが作成されます。安全上の理由から、すべての PowerTOP チューニングは最初に新しいプロファイルで無効になっています。これを有効にするには、/etc/tuned/プロファイル/tuned.conf で、対象のチューニングのコメントを解除します。--enable オプションまたは -e オプションを使用して、PowerTOP が提案するほとんどのチューニングで新しいプロファイルを生成できます。USB 自動サスペンドなどの一部の危険なチューニングは引き続き無効になります。これらのチューニングが必要な場合は、手動でコメント解除する必要があります。デフォルトでは、新しいプロファイルはアクティブ化されていません。有効にするには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm profile new_profile_name
tuned-adm profile new_profile_name
powertop2tuned がサポートするオプションの完全なリストについては、以下のコマンドを入力します。
powertop2tuned --help
powertop2tuned --help