第7章 ブロック I/O


この章では、仮想化環境での I/O 設定の最適化について説明します。

7.1. ブロック I/O チューニング

virsh blkiotune コマンドを使用すると、管理者はゲスト XML 設定の <blkio> 要素で、ゲスト仮想マシンのブロック I/O パラメーターを手動で設定または表示できます。
仮想マシンの現在の <blkio> パラメーターを表示するには、以下を実行します。
# virsh blkiotune virtual_machine
仮想マシンの <blkio> パラメーターを設定するには、virsh blkiotune コマンドを使用して、お使いの環境に応じてオプションの値を置き換えます。

# virsh blkiotune virtual_machine [--weight number] [--device-weights string] [--config] [--live] [--current]
パラメーター にはいかが含まれます。
weight
100 から 1000 までの範囲内の I/O の重み。
デバイスの I/O ウェイトを上げると、I/O 帯域幅の優先度が高まるため、より多くのホストリソースが提供されます。同様に、デバイスのウェイトを下げると、ホストのリソースが少なくなります。
device-weights
/path/to/device,weight,/path/to/device,weight の形式で、1 つ以上のデバイス/重みのペアをリストする単一の文字列。デバイスごとのリストからそのデバイスを削除するには、各重みが 100 - 1000 の範囲内であるか、値が 0 である必要があります。文字列にリストされているデバイスのみが変更されます。他のデバイスのデバイスごとの重みは変更されません。
config
次回の起動時に変更を有効にするには、--config オプションを追加します。
live
--live オプションを追加して、実行中の仮想マシンに変更を適用します。
注記
--live オプションでは、ハイパーバイザーがこのアクションをサポートする必要があります。すべてのハイパーバイザーが、最大メモリー制限のライブ変更を許可するわけではありません。
current
--current オプションを追加して、現在の仮想マシンに変更を適用します。
たとえば、以下では、liftbrul 仮想マシンの /dev/sda デバイスの重みを 500 に変更します。
# virsh blkiotune liftbrul --device-weights /dev/sda, 500
注記
virsh blkiotune コマンドの使用の詳細については、virshhelpblkiotune コマンドを使用してください。
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