8.3.3. KSM 変数とモニターリング
Kernel same-page merging (KSM) は、モニターリングデータを
/sys/kernel/mm/ksm/
ディレクトリーに保存します。このディレクトリー内のファイルは、カーネルによって更新される、KSM の使用状況と統計の正確な記録です。
以下のリストの変数は、上記のように、
/etc/ksmtuned.conf
ファイルの設定可能な変数でもあります。
/sys/kernel/mm/ksm/
内のファイル:
- full_scans
- フルスキャンが実行されます。
- merge_across_nodes
- 異なる NUMA ノードからのページをマージできるかどうか。
- 共有されたページの総数。
- pages_sharing
- 現在共有されているページ。
- pages_to_scan
- スキャンされていないページ。
- 共有されなくなったページ。
- pages_volatile
- 揮発性ページの数。
- run
- KSM プロセスが実行されているかどうか。
- sleep_millisecs
- スリープのミリ秒。
これらの変数は、virsh node-memory-tune コマンドを使用して手動でチューニングできます。たとえば、以下は、共有メモリーサービスがスリープ状態になる前にスキャンするページ数を指定します。
# virsh node-memory-tune --shm-pages-to-scan number
DEBUG=1
行が /etc/ksmtuned.conf
ファイルに追加された場合、KSM チューニングアクティビティーは /var/log/ksmtuned
ログファイルに保存されます。ログファイルの場所は、LOGFILE
パラメーターを使用して変更できます。ログファイルの場所を変更することはお勧めできません。SELinux 設定の特別な設定が必要になる場合があります。