3.2. CPU パフォーマンスのオプション
ゲスト仮想マシンでは、いくつかの CPU 関連のオプションを使用できます。これらのオプションを正しく設定すると、パフォーマンスに大きな影響を与えることができる可能性があります。次のイメージは、ゲストが使用できる CPU オプションを示しています。このセクションの残りの部分では、これらのオプションの影響を示し、それについて説明します。
図3.3 CPU パフォーマンスのオプション
![CPU パフォーマンスのオプション](https://access.redhat.com/webassets/avalon/d/Red_Hat_Enterprise_Linux-7-Virtualization_Tuning_and_Optimization_Guide-ja-JP/images/591d81f91198b953f87d6c393ea232d5/virt-manager-CPU-perf-options.png)
3.2.1. オプション: 使用可能な CPU
このオプションを使用して、ゲストが使用できる仮想 CPU (vCPU) の量を調整します。ホストで使用可能な量より多くを割り当てると (オーバーコミットと呼ばれます)、次の図に示すように警告が表示されます。
図3.4 CPU のオーバーコミット
![CPU のオーバーコミット](https://access.redhat.com/webassets/avalon/d/Red_Hat_Enterprise_Linux-7-Virtualization_Tuning_and_Optimization_Guide-ja-JP/images/3f586331a03c935f3a589c1aa83b76f1/virt-manager-cpu-perf-options-cpu-overcommit.png)
システム上のすべてのゲストの vCPU の合計が、システム上のホスト CPU の数よりも多い場合、CPU はオーバーコミットされます。vCPU の総数がホスト CPU の数よりも多い場合は、1 つまたは複数のゲストで CPU がオーバーコミットになります。
重要
メモリーのオーバーコミットと同様に、CPU のオーバーコミットは、たとえばゲストのワークロードが重くなったり予測できなくなったりするなど、パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。オーバーコミットの詳細については、『Virtualization Deployment and Administration Guide』 を参照してください。