9.3.6. emulatorpin の使用
ドメインプロセスのピニングポリシーを調整するもう 1 つの方法は、
<cputune>
内の <emulatorpin>
タグを使用することです。
<emulatorpin>
タグは、エミュレーター (vCPU を含まないドメインのサブセット) がピニングされるホスト物理 CPU を指定します。<emulatorpin>
タグは、エミュレータースレッドプロセスに正確なアフィニティーを設定する方法を提供します。その結果、vhost スレッドは物理 CPU とメモリーの同じサブセットで実行されるため、キャッシュ局所性を活用できます。たとえば、以下のようになります。
<cputune> <emulatorpin cpuset="1-3"/> </cputune>
注記
Red Hat Enterprise Linux 7 では、自動 NUMA バランシングがデフォルトで有効になっています。自動 NUMA バランシングにより、vhost-net エミュレータースレッドは vCPU タスクをより確実に追跡するため、
<emulatorpin>
の手動チューニングの必要性は低下します。自動 NUMA バランシングの詳細については、「自動 NUMA バランシング」 を参照してください。