6.4. ブロックマップキャッシュサイズの増加
VDO ボリューム全体のキャッシュサイズを増やすことで、読み取りと書き込みの両方のパフォーマンスを向上させることができます。
読み取りおよび書き込みの遅延が増大した場合、またはストレージから読み取られた大量のデータがアプリケーション要件と一致しない場合は、キャッシュサイズの調整が必要な可能性があります。
メモリーオーバーヘッドは 15% です。キャッシュが大きくなると、より多くの RAM が消費され、システム全体の安定性に影響を与える可能性があります。
手順
/etc/lvm/profile/<filename>
設定ファイルに次の行を追加します。vdo_block_map_cache_size_mb=<cache_size>
<filename>
は、設定ファイルの名前に置き換えます。<cache_size>
は、キャッシュの新しいサイズに置き換えます。10G
または1T
などの接尾辞が指定されていない場合、値はメガバイトとして解釈されます。注記キャッシュサイズは 128 MB - 16 TB の範囲内の 4096 の倍数で、論理スレッドあたり少なくとも 16 MB である必要があります。変更は、次回 VDO デバイスが起動されたときに有効になります。すでに実行されているデバイスは影響を受けません。
VDO ボリュームを停止します。
# vdo stop --name=<volume_name>
<volume_name>
は、VDO ボリュームの名前に置き換えます。VDO ボリュームを起動します。
# vdo start --name=<volume_name>
<volume_name>
は、VDO ボリュームの名前に置き換えます。
検証
現在の VDO ボリュームの設定を確認します。
# vdo status --name=<volume_name>
<volume_name>
は、VDO ボリュームの名前に置き換えます。
関連情報
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vdo(8)
man ページ