3.2. VDO のスラブサイズ
VDO ボリュームの物理ストレージは、複数のスラブに分割されます。各スラブは、物理領域における連続した領域です。特定のボリュームのスラブはすべて同じサイズで、128 MB の 2 のべき乗倍のサイズ (最大 32 GB) になります。
小規模なテストシステムで VDO を評価しやすくするため、デフォルトのスラブサイズは 2 GB です。1 つの VDO ボリュームには、最大 8192 個のスラブを含めることができます。したがって、デフォルト設定の 2 GB のスラブを使用する場合、許可される物理ストレージは最大 16 TB です。32 GB のスラブを使用する場合、許可される物理ストレージは最大 256 TB です。VDO は常に少なくとも 1 つのスラブ全体をメタデータ用に予約します。そのため、この予約されたスラブをユーザーデータの保存に使用することはできません。
スラブサイズは、VDO ボリュームのパフォーマンスには影響しません。
物理ボリュームのサイズ | 推奨されるスラブサイズ |
---|---|
10-99 GB | 1 GB |
100 GB - 1 TB | 2 GB |
2-256 TB | 32 GB |
デフォルト設定である 2 GB のスラブサイズと 0.25 のデンスインデックスを使用した場合、VDO ボリュームの最小ディスク使用量として、約 4.7 GB が必要です。これにより、0% の重複排除または圧縮で書き込むための 2 GB 弱の物理データが提供されます。
ここでの最小ディスク使用量は、デフォルトのスラブサイズとデンスインデックスの合計です。
lvcreate
コマンドに --vdosettings 'vdo_slab_size_mb=size-in-megabytes'
オプションを指定することで、スラブサイズを制御できます。