10.10. Identity Management


OpenDNSSec の SHA-1 が非推奨になる

OpenDNSSec は、SHA-1 アルゴリズムを使用したデジタル署名および認証レコードのエクスポートに対応しています。SHA-1 アルゴリズムの使用に対応しなくなりました。RHEL 9 リリースでは、OpenDNSSec の SHA-1 が非推奨になり、今後のマイナーリリースで削除される可能性があります。また、OpenDNSSec のサポートは、Red Hat Identity Management との統合に限定されます。OpenDNSSec はスタンドアロンでは対応していません。

Bugzilla:1979521

SSSD 暗黙的なファイルプロバイダードメインが、デフォルトで無効化される

/etc/shadow などのローカルファイルからユーザー情報を取得し、/etc/groups からのグループ情報をグループ化する SSSD 暗黙的 files プロバイダードメインが、デフォルトで無効になりました。

SSSD を使用してローカルファイルからユーザーおよびグループ情報を取得するには、次のコマンドを実行します。

  1. SSSD を設定します。以下のいずれかのオプションを選択します。

    1. sssd.conf 設定ファイルで id_provider=files を使用して、ローカルドメインを明示的に設定します。

      [domain/local]
      id_provider=files
      ...
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    2. sssd.conf 設定ファイルで enable_files_domain=true を設定して、ファイル プロバイダーを有効にします。

      [sssd]
      enable_files_domain = true
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  2. ネームサービススイッチを設定します。

    # authselect enable-feature with-files-provider
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Jira:RHELPLAN-100639[1]

SSSD files プロバイダーが非推奨になる

SSSD files プロバイダーは Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 で非推奨になりました。files プロバイダーは、RHEL の将来のリリースから削除される可能性があります。

Jira:RHELPLAN-139805[1]

nsslapd-ldapimaprootdn パラメーターが非推奨になる

Directory Server では、nsslapd-ldapimaprootdn 設定パラメーターを使用して、システムルートエントリーをルート DN エントリーにマップします。通常、nsslapd-ldapimaprootdn パラメーターの値は nsslapd-rootdn パラメーターと同じです。さらに、一方の属性を変更してもう一方の属性を変更しない場合、自動バインド設定が機能しなくなり、dsconf ユーティリティーと Web コンソールへのアクセスが中断されます。

この更新により、Directory Server は nsslapd-rootdn パラメーターのみを使用して、システムルートエントリーをルート DN エントリーにマップします。その結果、nsslapd-ldapimaprootdn パラメーターは非推奨となり、ルート DN の変更によって dsconf ユーティリティーと Web コンソールへのアクセスが中断されなくなりました。

Bugzilla:2170494

nsslapd-conntablesize 設定パラメーターが 389-ds-base から削除される

nsslapd-conntablesize 設定パラメーターは、RHEL 9.3 の 389-ds-base パッケージから削除されました。以前は、nsslapd-conntablesize 設定属性で、確立された接続を管理する接続テーブルのサイズを指定していました。確立された接続の管理を改善するマルチリスナー機能の導入により、Directory Server は接続テーブルのサイズを動的に計算するようになりました。これにより、接続テーブルサイズの設定が小さすぎて、サーバーがサポートできる接続数に影響を与えた場合の問題も解決されます。RHEL 9.3 以降では、Directory Server がサポートできる TCP/IP 接続の数を管理するには、nsslapd-maxdescriptors および nsslapd-reservedescriptors 属性のみを使用します。

Bugzilla:2098236

Samba で SMB1 プロトコルが非推奨になる

Samba 4.11 以降、安全でない Server Message Block バージョン 1 (SMB1) プロトコルは非推奨となり、今後のリリースでは削除される予定です。

セキュリティーを向上させるために、デフォルトでは、Samba サーバーおよびクライアントユーティリティーで SMB1 が無効になっています。

Jira:RHELDOCS-16612[1]

dnssec-enable: no; オプションが非推奨になる

/etc/named/ipa-options-ext.conf ファイルの dnssec-enable: no; オプションは非推奨となり、RHEL の今後のメジャーバージョンで削除される予定です。DNS Security Extensions (DNSSEC) はデフォルトで有効になっており、無効にすることはできません。dnssec-validation: no; オプションは引き続き利用可能です。

Jira:RHELDOCS-20464

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