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第9章 RAID 論理ボリュームの設定

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論理ボリュームマネージャー (LVM) を使用して、Redundant Array of Independent Disks (RAID) ボリュームを作成および管理できます。

9.1. RAID 論理ボリューム

論理ボリュームマネージャー (LVM) は、Redundant Array of Independent Disks (RAID) レベル 0、1、4、5、6、10 をサポートします。LVM RAID ボリュームには以下の特徴があります。

  • LVM は、Multiple Devices (MD) カーネルドライバーを活用した RAID 論理ボリュームを作成して管理する
  • アレイから RAID1 イメージを一時的に分割し、後でアレイにマージし直すことが可能
  • LVM RAID ボリュームはスナップショットに対応

その他にも、以下のような特徴があります。

クラスター

RAID 論理ボリュームはクラスターには対応していません。

RAID 論理ボリュームは 1 台のマシンに排他的に作成およびアクティブ化できますが、複数のマシンで同時にアクティブにすることはできません。

Subvolumes

RAID 論理ボリューム (LV) を作成するとき、LVM は、データまたはアレイ内のパリティーサブボリュームごとに、サイズが 1 エクステントのメタデータサブボリュームを作成します。

たとえば、2 方向の RAID1 アレイを作成すると、メタデータサブボリュームが 2 つ (lv_rmeta_0 および lv_rmeta_1) と、データサブボリュームが 2 つ (lv_rimage_0 および lv_rimage_1) 作成されます。同様に、3 方向ストライプ (および暗黙的なパリティーデバイスが 1 つ) の RAID4 を作成すると、メタデータサブボリュームが 4 つ (lv_rmeta_0lv_rmeta_1lv_rmeta_2lv_rmeta_3)、データサブボリュームが 4 つ (lv_rimage_0lv_rimage_1lv_rimage_2lv_rimage_3) 作成されます。

インテグリティー
RAID デバイスに障害が発生したり、ソフト破損が発生したときにデータが失われる場合があります。データストレージにおけるソフト破損は、ストレージデバイスから取得したデータが、そのデバイスに書き込まれるデータとは異なることを意味します。RAID LV に整合性を追加すると、ソフト破損が軽減または防止します。詳しくは、DM 整合性を備えた RAID LV の作成 を参照してください。
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