第7章 LVM レポートのカスタマイズ
LVM では、カスタマイズされたレポートを生成したり、レポートの出力をフィルタリングしたりするための様々な設定およびコマンドラインオプションが提供されます。出力のソート、単位の指定、選択基準の使用、および lvm.conf
ファイルの更新を行って LVM レポートをカスタマイズできます。
7.1. LVM 表示の形式の制御
pvs
、lvs
、vgs
のいずれのコマンドも、表示するデフォルトのフィールドセットとソート順序を決定します。次のコマンドを実行することで、これらのコマンドの出力を制御できます。
手順
-o
オプションを使用して、LVM 表示のデフォルトのフィールドを変更します。# pvs -o pv_name,pv_size,pv_free PV PSize PFree /dev/vdb1 17.14G 17.14G /dev/vdb2 17.14G 17.09G /dev/vdb3 17.14G 17.14G
-O
オプションを使用して、LVM 表示をソートします。# pvs -o pv_name,pv_size,pv_free -O pv_free PV PSize PFree /dev/vdb2 17.14G 17.09G /dev/vdb1 17.14G 17.14G /dev/vdb3 17.14G 17.14G
-O
引数と-
文字を使用して、表示を逆順でソートします。# pvs -o pv_name,pv_size,pv_free -O -pv_free PV PSize PFree /dev/vdb1 17.14G 17.14G /dev/vdb3 17.14G 17.14G /dev/vdb2 17.14G 17.09G
関連情報
-
lvmreport(7)
、lvs(8)
、vgs(8)
、およびpvs(8)
の man ページ - LVM レポート表示への単位の指定
- LVM 設定ファイルのカスタマイズ